「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 100/216

電子ブックを開く

このページは 「人道研究ジャーナル」創刊号 の電子ブックに掲載されている100ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012の実際の事業を評価し、体系化してもらい、それをまた生かすというような、そういう一体化と、事業そのものにも、一緒に参加していただき、それを、先生方の教育に生か....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012の実際の事業を評価し、体系化してもらい、それをまた生かすというような、そういう一体化と、事業そのものにも、一緒に参加していただき、それを、先生方の教育に生かせていったりというようなことをもっと進めていきたいと思います。東浦:森岡先生、今までのことをお聞きになってどのようにお考えですか。森岡:はい。赤十字の機能の一端を担っている専門学校としましては、赤十字の理念というものを、しっかり学生に伝えていくことが大事なんだなあと思いました。それによって、話されたようなことを、一人ひとりが活躍できるんじゃないかと思いました。東浦:小原先生。小原:私は、災害看護の教育に関しては4段階で展開するものと思っています。それは、1災害看護教育の基盤として看護基礎教育、2一般ナースの現任教育、それは、多分に看護協会や各組織で展開中、3その上に専門家としてのCNS教育、4 CNSをより統合化して、アドバンスコースとしての、DNGL、この4段階になるのかなと思っています。その中で、どこら辺に力を入れていこうか。全部力を入れなくちゃいけないんですけど、私の今の優先度としては、基礎教育については、ある程度、指定規則の中でも位置付けられているので、あと、一般の災害看護も、看護師さんをターゲットにして、看護協会、それから各病院組織等が取り組んでいる。これからは、CNS教育、このレベルの人を育成することがターゲットになるかと考えています。CNS教育への取り組みを通して、その中でDNGLにチャレンジする院生も出てくると思います。CNSは、日本にとっても新しい試みなので、ここら辺に、ぜひ、自分も頑張りたいし、あと、それに協働していける先生方とか、ほかの医療職の方たちにも協力を仰ぎたいと思っています。その前に、大学協議会と、看護協会がOKを出してくれないと。高田:そうですね。朗報を待ちましょうみたいな、現段階としては。小原:よろしくお願いします。五十嵐:今回、国際人道研究センターの開設に当たって、恐らく看護大学が持っているやっぱり一番の強みというのは、教育と研究、その中で、さっき看護部長さんがおっしゃっていましたけども、日本赤十字社は、事業を実施する組織なんですね。従って、やったことを振り返ってとか、あるいは、活動の中から何を学んでくるかということについては、看護大学や今回、4月から発足した国際人道研究センターの役割に期待することは大きいと思います。ぜひ、看護大学はもちろんですけども、赤十字で働いたり、ボランティアで参加されている方々にも、センターの役割を理解していただいて、いろいろなかたちで研究センターの活動に参加していただければと思います。東浦:ありがとうございました。高田学長。高田:私は、この震災での日赤救護班の活動を写真で拝見して、その中で、師長さんらしきナースが、避難所の中で赤ちゃんを抱いてミルクを飲ませている、そういう写真があったんですね。まだ、発災後それほどたっていない時期だったようで、周りはざわついている中で、そこだけ、何かほっ98人道研究ジャーナルVol. 1, 2012