「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 101/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012とするような雰囲気が写真から感じられる。それは、そのナースの持っている看護の力というのが感じられる写真だったんですよ。先ほどリーダー層の育成が大切ということ....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012とするような雰囲気が写真から感じられる。それは、そのナースの持っている看護の力というのが感じられる写真だったんですよ。先ほどリーダー層の育成が大切ということを述べたのですが、もちろんそれは組織を動かせるような力量ということなのですが、欲張った話で恐縮ですが、先ほどのその写真の中のナースのようなマインドを持ったリーダー、そういう人を育てられるというのは、たぶん赤十字かなと。そういう人材を育てられたらと考えています。私ができることというのは、災害看護の専門家ではないので、環境づくりを、自分の役割としていきたいと思っています。東浦:ありがとうございました。五十嵐:東浦さん、何か、最後に。今回は司会ということでしたが、最後に一言お願いいたします。東浦:司会でありながら、いろいろ意見も言わせていただきました。冒頭申し上げたように、200の看護大学、修士が131、博士が62校というように、ものすごく増えてきているわけですね。その中で、やっぱり赤十字ならではの特色というか、そういうものを発揮していくということが必要だと思うんです。赤十字が何のために看護専門学校を持ち、大学を持っているのかということを、やはりこの際きちっと見直して、その中で、やはりほかの大学との違いというか、赤十字でいつも言われる「先見」をもって取り組む問題は何なのかを考えていかないといけないのじゃないか。伝統に胡坐をかいて、同じ枠組みの中で日々の暮らしをしているようではいけない。そして東日本大震災での教訓・課題として、人材育成こそ日本赤十字社全体として喫緊の問題ではないか。人が育たないと言われる幹部がいますが、人は育てなければいけない。育てることをしていない人に限って、人ごとのように人が育たないと言うように思います。本日はどうも長いこと、ありがとうございました。(終了)人道研究ジャーナルVol. 1, 201299