「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 13/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012?赤十字等関係資料の収集・調査研究および関連情報の発信?調査・研究拠点として赤十字および外部関係機関との協力連携?赤十字事業に関する分析研究・評価・報告・活用?....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012?赤十字等関係資料の収集・調査研究および関連情報の発信?調査・研究拠点として赤十字および外部関係機関との協力連携?赤十字事業に関する分析研究・評価・報告・活用?赤十字と国際人道法に関連する研究・普及および情報交換?実習・研究のための海外拠点(フィールド)つくりと活用?赤十字のアドボカシー(世論啓発)および社会啓発を意図したイベントの企画開催すでに昨年12月に赤十字国際委員会(ICRC)、国際法学生会議(ILSEC)と共催で赤十字看護大学(東京:広尾)を会場に国際法を専攻する学生による「国際人道法模擬裁判」国内予選を開催しました。また、この2月からは東南アジアの赤十字社、赤新月社(バングラデシュ、タイ、インドネシア)の本社、看護大学等から災害看護の研究員の先生方6名が来日し、赤十字看護大学の教員の協力・支援の下に、自国の災害看護テキスト作成にとりかかり始めました。「企業(組織)は建物でも、決算書でもない。人である。人と人がつくる社風こそ企業(組織)を支える無二の資産であり、それが企業(組織)を発展させたり、衰退させたりする。」(室伏稔氏:伊藤忠商事会長)日本赤十字社は社法で言うとおり、社員(会員)によって組織される組織です。日本赤十字社の初代社長である佐野常民以来、赤十字にかかわってきた人々が今日の日本赤十字社を作り上げてきたその赤十字のDNAをどのように次代を担う人々に伝え、明日へとつなげていくのか。研究センターが行う調査・研究は単に、回想や懐かしさからではありません。赤十字に携わった人々が、その時代、時代で直面する課題と対峙し、あるいは、対峙せざるを得なかったとき、何を考え、どのように行動したのか、あるいは、行動しえなかったか、そして、その理由は何であったか。過去を自分たちの将来のためにどう活かすか、これまで先人たちが歩んできた道のりは、将来の赤十字活動を考えていくうえで欠かすことのできない多くの示唆を含んでいます。赤十字人道研究センターは、6つの看護大学からの研究員が調査・研究の中核をなすものの、赤十字に関心と熱意を持つ人々が参加できるよりオープンな組織として発展できればと考えています。組織は生き物です。「人間を救うのは人間」なら、赤十字の明日を作るのも人間です。人道研究ジャーナルVol. 1, 201211