「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 157/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012国際人道研究センターニュース2011年国際人道法模擬裁判・国内大会を開催赤十字国際委員会(ICRC)、国際法学生会議(ILSEC)、学校法人日本赤十字学園(JRCA)の三者共催、....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012国際人道研究センターニュース2011年国際人道法模擬裁判・国内大会を開催赤十字国際委員会(ICRC)、国際法学生会議(ILSEC)、学校法人日本赤十字学園(JRCA)の三者共催、外務省と日本弁護士連合会の後援により、12月3日(土)、日本赤十字看護大学広尾キャンパスにおいて、国際人道法模擬裁判大会・国内予選が開催されました。同志社大学、国際基督教大学、慶応大学、京都大学の4校がしのぎを削り、決勝戦において僅差で京都大学が同志社大学を破り、昨年に続き、勝利を手にしました。模擬裁判では、戦時のルールである国際人道法を基に架空の問題が設定され、日本国内の大学に在籍する大学生、大学院生4名構成のチームが原告と被告に分かれて議論を闘わせる、ロールプレイング方式を用いています。広く社会問題について分析・討論を行うことで、外交問題や国際法を学ぶ学生達が人道問題に対する関心を高めるとともに、机上の学問としてではなく、実践できる法律として国際人道法を理解し、基本的な人道ルールを習得する絶好の機会となっています。将来国際社会で活躍するヤングリーダーの発掘・育成も兼ねたイベントとなっています。今回の国内予選の問題概要は、ヴァニリア連邦からロソヴォ地方の分離独立を求めるノマグ民主抵抗同盟(NDSA)は、以前からリゾバ市で独立運動やデモを行っていた。緊張が高まるにつれて抗議活動は激化。NDSAの指揮下にある勢力・NSAは2009年2月、リゾバで大規模な攻撃を行った後、民間人を拘束し殺害した。これらの行為を指揮していたとされるNDSAのリーダーの行為は、国際刑事裁判所の規程に違反しているのかどうか。(固有名詞は全て架空の名称)。国内予選で優勝したチームは、香港で2012年3月に開催予定の本選「第10回アジア太平洋国際人道法模擬裁判大会」に日本代表として出場します。昨年度は14の国と地域から20の予選優勝チーム(京都大学)大学が集結しました。なお、香港での大会には、日本赤十字豊田看護大学の河合利修准教授を派遣し、今後のわが国における予選大会運営の参考とすることとしています。人道研究ジャーナルVol. 1, 2012155