「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 176/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012人々の生活様式が、より形式にとらわれない、制度によらない方法も含めてボランティア活動の在り方を変化させ続けていることから、国際赤十字・赤新月社連盟は社会にお....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012人々の生活様式が、より形式にとらわれない、制度によらない方法も含めてボランティア活動の在り方を変化させ続けていることから、国際赤十字・赤新月社連盟は社会におけるボランティア活動を奨励し、重要視するような法的、社会的および経済的政策を推進します。活動1から予測される成果:?全国レベルおよび地方レベルでの各国赤十字・赤新月社の能力の持続的拡大?社会におけるボランティア活動の文化の強化、赤十字・赤新月社および地域社会の活動への青少年のより積極的な参加およびリーダーシップ?特に脆弱な人々のための赤十字・赤新月社の事業規模拡大と継続活動2:グローバル化した世界で脆弱性を予防・軽減するために人道外交を展開する私たちの人道外交は、いかなる時も弱者の利益のために行動し、私たちの基本原則を十分尊重してもらえるよう、政策立案者や世論指導者に働きかけることにあります。人道外交では、弱者のニーズと権利に焦点をおきつつ、交渉の場において弱者に力強い発言の機会を与えるために、さまざまな角度から取り組みを行っています。救援を必要としている人々に接する機会を増やすために、各国赤十字社・赤新月社の持つ政府の補助的役割を適切に利用し、また新たに出現または再出現した脆弱性の原因および見込まれる結末へ注目を促すことにより、私たちは脆弱性を予防および軽減しようと努めます。私たちの事業イメージを普及するために、私たちが行っている活動を広範囲に伝えることができる、知識ある会員たちの世界ネットワークを利用します。これと同時に、強固な外部パートナーシップと拡大・多様化した資源基盤も活用します。政府の補助的立場:国家と各国赤十字社・赤新月社との特別かつ独特なパートナーシップ政府は自国に存在する脆弱性に取り組む一義的な責任を負っており、各国赤十字社・赤新月社は、政府がこの責任を果たす上で補助する役割を担っています。脆弱な地域社会に手を差し伸べるには、全関係者によって受け入れられる独立機関が必要とされる場合があり、そのような地域社会にはこの方法でしか接触できないことがあるからです。この補助的役割のおかげで中立的かつ公正な人道的支援を行う余地が生まれ、赤十字・赤新月の能力を自由に何の支障もなく展開し、私たちを必要とする人たちに手を差し伸べることができ、弱者向けの奉仕活動を彼らのニーズに従って行うことができます。このことを念頭に置きながら、各国赤十字社・赤新月社は公的機関とバランスのとれた信頼に基づく関係を構築・強化し、補助的立場としての法的根拠に必要な見直しを続けていきます。この特別で独特なパートナーシップは、対話、信頼、協力、相互理解および尊重を介して追及されており、174人道研究ジャーナルVol. 1, 2012