「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 181/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012を削減することにより、各国赤十字社・赤新月社がより高い効率、効果を得ることができる補足的サービスの提供の見返りに、さらなる資金を求める場合もあります。連盟事....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012を削減することにより、各国赤十字社・赤新月社がより高い効率、効果を得ることができる補足的サービスの提供の見返りに、さらなる資金を求める場合もあります。連盟事務局は、各国赤十字社・赤新月社を最大限支援できるよう、各社に最も近いところに資源や機関を配置すべく、地域分権化した体制を備え、効率よく、公平に、専門性および説明責任を持って、その機能を果たすように組織されています。同時に、ジュネーブの本部から強力な戦略的指揮および監視が行われているため、私たちの事業戦略は世界的に一貫したものとなっており、国際赤十字・赤新月社連盟の協働活動のための高品質で予測可能な基盤となっています。責任あるガバナンス国際赤十字・赤新月社連盟のガバナンスは全レベルにおいて、それぞれの幹部を選出した会員各社に責任があります。各国赤十字社・赤新月社は自らの諸規定の下で独立した経営を行っている一方、良いガバナンスについての国際赤十字社・赤新月社連盟の共通基準にも従っています。良いガバナンスの主目的は、定められた目標を確実に達成し、有効な結果が実現されるようにし、その一方で、投資された資源相応の対価を得、組織の価値および評判を維持できるようにすることです。良いガバナンスは、マネジメントとの関係が明確で、その資源の動員と他の責任について、積極的で計画された方法で取り組みます。具体的には、健全なリスク管理システムが整備されていること、苦情に対処し、清廉性を担保するためのコンプライアンス機構が備わっていることなどです。良いガバナンスは厳格で、その意思決定に透明性があり、良質の情報を入手することができ、その業務に関して専門家の助言を得る体制を持ちます。国際赤十字・赤新月社連盟のさまざまなレベルの憲章上のガバナンス組織を構成するうえで、私たちは継続と更新のバランスを取りながら、知識、技能および経験を持つ人々を任命または選出します。また、その選出において、私たち赤十字会員の多様性と性別、年齢の適切なバランスを反映し、代表としての包括性を確実にします。ガバナンス会員には、自らの能力をさらに伸ばし、個人およびグループとして、その成果を評価する機会が与えられます。連盟憲章および手続規則には、国際赤十字・赤新月社連盟に関するガバナンスについて示されています。その中には連盟事務局の運営の監督が含まれています。私たちはこれらの規定が会員である各国赤十字社・赤新月社のニーズを確実に満たすように、見直しを継続します。私たちは参加をより拡大し、国際赤十字・赤新月社連盟を会員である各国赤十字社・赤新月社にとってより身近なものにしながら、連盟のガバナンスを合理化するよう努めています。私たちの説明責任私たちは関係者に対する透明性の高い説明責任の文化を作ります。関係者とは私たちが奉仕する人々や、行動のための資源を私たちに委託した人々、国際赤十字・赤新月連盟で働く人々、政府、そして私たちと協働する外部パートナーのことです。この人々は私たちがどのようにしてニーズや脆弱性を評価し、優先事項を設定し、具体的な介入策を計画し、実施状況を監視し、結果を判定し、その効果を評価しているのかを知る権利があります。自律的な赤十字・赤新月組織としても、私たちが奉仕する人々、会員、ボランティアおよびその他の関係者に対して説明責任を果たす必要があります。同時に私たちは、自分たちの組織内での振る舞いが、他の各国赤十字社・赤新月社および国際赤十字・赤新月社連盟全体の信頼性と評判人道研究ジャーナルVol. 1, 2012179