「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 26/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012数字で見る世界?毎日4,200人が暴力により亡くなっています。?赤十字・赤新月社による差別の撤廃、異文化間交流、暴力の防止と軽減などのYABCのテーマは、125ヵ国の2,00....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012数字で見る世界?毎日4,200人が暴力により亡くなっています。?赤十字・赤新月社による差別の撤廃、異文化間交流、暴力の防止と軽減などのYABCのテーマは、125ヵ国の2,000人以上の若者に届けられています。?各国赤十字・赤新月社は、移住者の状況改善事業の一環として、2010年度だけで数十万人の移住者を受け入れ、社会参加を促すなどの支援を行っています。移住者を赤十字・赤新月社のボランティアとして雇用しているのがその一例です。IFRCは、国レベルでは医療サービスへの公平なアクセスに取り組む際に、ニーズに基づいたアプローチを採るよう、各国政府に求めています。具体的には、女性や子どもへの生涯にわたる医療ケアの提供や、全ての人々が保健医療の情報を入手できるよう改善することなどです。IFRCは、全ての人が優れた保健医療に手が届く日が来ることを目標に掲げつつ、最も弱い立場にある人々のために引き続き声を上げて行きたいと考えています。社会的一体性、非暴力文化及び平和を促進する?各国赤十字・赤新月社は、ジェンダーが社会参加の障壁になっているような地域社会においては、女性に優しいボランティア・プログラムの無知や恐怖によってよく引き起こされる暴力、作成を推進しています。差別、排除は、何百万人の人々を苦しめている人道的な課題です。赤十字・赤新月社は、「人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性」の基本原則により、様々な団体を対話の場に集めることができる、特別な立場にあります。IFRCは、特に、若者こそが所属する地域社会に変化をもたらす上で主要な役割を果たすことが2011年の出来事:コロンビア―意識改革と暴力の削減南北アメリカでは暴力が増加しています。赤十字・赤新月社は地域密着型のネットワークを駆使して非暴力と平和の文化を構築しようとしています。コロンビアのカリは、住民の温かいもてなしでよく知られています。しかし、この町はコロンビアはおろか中南米でも最も危険な町でもあります。カリ市によると、この5年で8,000件近い殺人があったと報告されています。その多くが39万人強いると推定される15 ? 24歳の年齢層に集中しています。ノルウェー赤十字社の支援のもと、コロンビア赤十字社が実施している「Programme forPrevention and Support for Street Children andYouth(路上生活の子どもと若者のための予防・支援プログラム(PANICA)」は、2004年にカリ市郊外のナバロごみ捨て場のある地域で始まり、次第にカリ中心部のエル・カルバリオのあたりにまで広がっています。プロジェクトには最近他の3つの地域も加わり、今後も拡大して行く予定です。PANICAの目的は、子どもと母親の自尊心を向上させることで、暴力や危険を削減することです。その他の重要な目標としては、地域社会を作り上げるプロセスの推進、保健衛生の改善、就学率の全体水準の改善があります。2011年9月11日、コロンビアのカリ近郊のエル・カルバリオ。コロンビア赤十字とPANICAプログラムが主催する12 ?18歳の青少年サッカー大会"Bien conmigo, bien con todas"("自分のために良く、すべての人にとって良い")。プレ・ジュニア部門12チーム(11 ? 14歳)とジュニア部門(15~ ? 18歳)の12チームがある。cHelkin Rene Diaz / IFRC24人道研究ジャーナルVol. 1, 2012