「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 46/216

電子ブックを開く

このページは 「人道研究ジャーナル」創刊号 の電子ブックに掲載されている46ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012F.赤十字の文化遺産について赤十字に関する歴史的な文化遺産を保護・保存し、今日の活動の理解促進に積極的に活用していくことが確認された。これを受けて、2015年の赤....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012F.赤十字の文化遺産について赤十字に関する歴史的な文化遺産を保護・保存し、今日の活動の理解促進に積極的に活用していくことが確認された。これを受けて、2015年の赤十字代表者会議までに、文化遺産とすべきものの具体的な基準等が議論されることになる。G.アンリー・デュナン記章アンリー・デュナン記章(赤十字思想に基づく人道活動の実践に顕著な貢献を果たした者に贈られる賞)が次の3人に授与された。(ⅰ)Dr. Bosko Jakovljevic元ユーゴスラビア赤十字社国際部長授与理由:法学博士としての国際人道法における長年にわたる研究・普及の功績(ⅱ)Dr. Shimelis Adugna元エチオピア赤十字社社長授与理由:アフリカ地域から選出された連盟の副会長として、アフリカの問題に焦点を当てた連盟理事会をエチオピアで開催したほか、アフリカの赤十字社を強化するため、アフリカの赤十字連合体(NEPARC)の設立に尽力。さらに、2009年には、アフリカ大陸において初となる連盟総会の開催を成功させた功績(ⅲ)Dr. Astrid Noklebye Heiberg元ノルウェー赤十字社社長、元国際赤十字・赤新月社連盟会長授与理由:パレスチナ・イスラエル問題で1991年の赤十字国際会議が中止となる情勢下において、1995年の赤十字国際会議における議長の任を引き受け、会議を成功裏に運営し、赤十字運動の連帯を高めた功績(3)第31回赤十字・赤新月国際会議183カ国の赤十字社・赤新月社、ICRC、連盟、164カ国のジュネーブ条約締約国政府及び59のオブザーバー機関から1,739人が参加。A.テーマ本会議では、主に次の4つのテーマについて議論された。・国際人道法の強化・災害対策関連法の強化(1国際災害対応法(IDRL)ガイドラインの推進(巻末参考資料II参照)、2地域社会レベルでの災害のリスク軽減に向けた国内法整備、3災害被災者の緊急かつ一時的仮設住居ニーズに対応する上での規制障壁への取り組み)・保健医療へのアクセスの障害に対する取り組み(紛争やその他の暴力下又、僻地においては女性や子どもの保健医療へのアクセスが著しく困難で人々の健康が阻害されていること)・地域での人道的活動の強化B.会議概要5つの分科会(1移民/尊厳・多様性の尊重、社会参加の確保、2政府の補助機関としての各国赤十字社の強化/ボランティア活動の促進、3紛争及びその他暴力下における医療活動の尊重と保護、4保健医療へのアクセスの格差/女性・児童の負担軽減、5国際人道法の強化)が開催された。本会議では、9つの決議案(1武力紛争犠牲者の法的保護の強化、2国際人道法の履行にかかる44人道研究ジャーナルVol. 1, 2012