「人道研究ジャーナル」創刊号

「人道研究ジャーナル」創刊号 page 87/216

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Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012ちょっと寄せ集めのレポートになると思います。それぞれが体験した実践内容なら何とかなると思いますけど。今後の課題として、3月以降本プロジェクトを継続していくの....

Journal of Humanitarian Studies Vol. 1, 2012ちょっと寄せ集めのレポートになると思います。それぞれが体験した実践内容なら何とかなると思いますけど。今後の課題として、3月以降本プロジェクトを継続していくのかどうか、一つの切れ目になると思います。今まで行ったことは、それなりに価値はあると思いますが、同じように続けることはできないのではないかと思います。東浦:大学は学生の教育をしなければいけないという中で、なかなか大変ですよね。小原:資金の問題と、あと、取り組みを具体的にどうやって次の段階に持っていくかというときに、今までみたいに、半年に一度、それも2回とも前回と異なる場所に行って、今までの継続性をどこに持つかですね。そういう制約因子がありますので、3月に今後の活動のあり方について、六大学の担当者会議で話し合うことが必要となります。高田:一応この計画が今年度ということで、ただ、現地の陸前高田市で支援されている保健師さんたちとの話し合いのときに、最もリクエストとして強かったのは、細く長くということでした。それまでのいろいろなところからの支援というのは、もう急性期に集中していて、それは、8月いっぱいぐらいで、さーっと潮が引くようになくなっていく。で、保健師さんたちが一番心配していたのが、もともと岩手県が自殺率の高い地域で、これから冬に向かっていくときに、今はまだ夏だからいいけれども、この光景のままで冬に向かっていったときに、仮設住宅に独りでいる方々がとても心配だと。なので、短期集中ではなく、間があいてよいので、細く長く来てもらいたいというのが保健師さんたちのリクエストだったんですね。東浦:ずっと、われわれはお傍にいるんですよということが重要だということですね。高田:ええ。取りあえず資金面のことがあったので、3月までを一応の一区切りとしていって、そこで、六大学がちょうど一巡するので、その総括をして、そのあとの支援というのがどんなふうにできるのか、あるいは支援の仕方、内容も変えていく必要があるとか、あるいは、大学によっては、かなり遠隔地であるので、そこで区切りたいというところも出てくると思うので、一応、そこでもう一度仕切り直しで、資金面も含めて計画を立て直すということが必要かなと考えています。小原:私は、六大学間の調整を行い、現地に報告する役割を担っています。その役割を通して、陸前高田はいろんな支援のメッカで、60チームも入っていると聞きました。その中で、日赤の看護大学に続けてほしいというのは、何かやっぱり特性・・・、続けてほしいというニーズがあるみたいです。大学の先生に継続的に入ってもらうというのは、現場にとっては必要、いい方向に受けとめているのではないかと思うのですけども。そういう中で、どんなスタンスでこのまま続けていけばよいのか、現地は何を望んでいるのかについて、2月17日開催される陸前高田市包括ケア会議で、六大学としての考えを伝えようかと計画しています。今、皆さんからアンケート、意見を頂く準備をしています。人道研究ジャーナルVol. 1, 201285