「人道研究ジャーナル」Vol.2

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The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013人道研究センター・ニュースが開催された。この授業には、インドネシア、バングラデシュの研究員らも参加した。さらに、タイの研究員二人は、災害看護カリキュラムの開発、およ文部科学省・私立大学戦略的び災害が高齢者の健康に及ぼす影響についての研究研究基盤形成支援事業を実施している。国際的な災害看護研究及び教育トレーニングを行うための拠点2.インドネシア:インドネシア大学、ガジャマダ大学、形成事業の実施アチェの看護専門学校、ボゴール看護専門学校等の教員、臨床指導者を対象に、1災害看護ワークショップを開催:約25人、平成24年10月20 ? 23日はじめにワークショップでは、災害看護を如何に教えるか本事業(災害看護教育プロジェクト)は、平成23についてその中心となる教科書づくりを念頭に、素年(2011年)3月11日の東日本大震災における日本案に沿って各章毎にグループ討議を行い、内容をつの災害看護の経験・知見を踏まえ、日本赤十字看護めた。母子保健が重要課題であるインドネシアとし大学が災害看護研究・教育の国際的な拠点形成を目て、災害時における妊産婦への対応、お産の介助、指している。このため、平成23年度から3年計画で災害弱者として母子の位置づけなど、母子保健につ1日本赤十字看護大学の看護各領域の教員による研いて多くのページがさかれた案であった。日本と同究を進めるとともに、2アジア地域の災害多発3ヵ様、災害多発国であるインドネシアでは、保健省、国(バングラデシュ、インドネシア、タイ)の災害看護協会も災害看護教育推進を支援しているが、災看護教育者の人材育成および「災害看護テキスト」害看護を教えている看護大学・学校はきわめて少なの作成に対し、助言・指導している。い。ワークショップでは、保健省看護課、インドネ平成24年度の主たる活動と成果は次のとおり。シア大学、ガジャマダ大学の災害看護の指導者が講義をし、参加者は災害のフェーズと看護職の役割について認識を深めた。その後、各グループが章毎のⅠ.海外での活動内容を執筆し、災害看護テキストの準備が進められている。鶴田教授、小原教授が参加した。インドネ1.タイ:全国の看護大学、看護学部、病院で災害シアの2人の研究員は、「災害時のケア提供者である看護を指導している教員、臨床指導者を対象に、看護職のストレスについて」を共同研究課題として1災害看護ワークショップを開催:約30人、平成24いる。年7月23 ? 24日国際看護師協会(ICN)の災害看護コンピテンシ―3.バングラデシュの背景:バングラデシュ赤新月を基軸に災害看護カリキュラム、シラバス、災害看社は、看護専門学校(3年)とともに准助産師学校護テキスト・教材開発について討議し、参加者間の(1年6ヵ月)を運営している。卒業後、准助産師は、ネットワークが構築された。ワークショップの講師出身地の助産センターに配属される。災害時には救には、タイ内務省災害防止軽減局長、タイ赤十字救護の最前線にいることになる。災害多発国だが、こ護・地域保健部長、在バンコク国際赤十字・赤新月れまで看護職の災害救護派遣はなされていない。災社連盟事務所災害担当者、チュラロンコン大学医学害の最前線にいる准助産師が災害看護教育を受けて部教授、日本赤十字看護大学守田教授、小原教授ないれば、地域住民の救護に大きく貢献することがでどがあたり、参加者が災害看護を広く理解し、災害きる。この観点から、赤新月社准助産師学校で教鞭看護の指導者としての意識が十分高められるプログを取っている研究員は他の研究員と共に積極的に災ラムが組まれた。その後約5ヵ月のタイ国内活動の害看護カリキュラム、シラバスの作成と災害看護テ結果、カリキュラムの大枠が作成され、2平成24年キストの作成に取り組んでいる。12月22 ? 23日には週末を利用して、70人の看護学1災害多発地域の看護専門学校、准助産師学校の管生(2年生)の出席を得て、災害看護「トライアル授業」理者、病院の師長、医科大学講師、バングラデシュ126人道研究ジャーナルVol. 2, 2013