「人道研究ジャーナル」Vol.2

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013(添付資料3)赤十字国際委員会スイスジュネーブ駐日代表部コピー1945年8月30日東京外務省ジュノーへ6スズキ。30日広島来訪、現状には唯唖然とす。市の80%は消滅、病院は全て壊滅または大破壊。仮設病院二か所を視察、筆舌に尽くし難し。被爆の威力は不可思議なほど激烈。外見上回復しつつあると見える犠牲者が、白血球の破壊その他の体内の損傷のため突然致命的な再発を起こし、死亡しており、その数多大。周辺の仮設病院にいる推定10万を超す負傷者には包帯用資材、薬品が欠乏して悲惨。市の中心部への救援物資の早急の空中投下につき連合軍最高司令部に考慮方正式に要請されたし。大量の包帯、外科用脱脂綿、火傷用軟膏、サルファ剤、血漿と輸血用具を要請する。即刻行動に移られたい。さらに医療視察団の派遣も必要。報告は続ける。受信確認乞う。ビルフィンガー赤十字国際委員会スイスジュネーブ駐日代表部1945年9月6日覚書宛先:日本帝国政府宛て経由:中央軍事連絡局第一団発信:連合軍最高司令部1.連合国総司令部は、広島における原爆の影響を調査するためにT.F.ファーレル将軍と約15人の科学者を飛行機で広島に向かうよう指示した。2.約12トンの医療物資を広島地区で日本人負傷者を救護している赤十字国際委員会代表のビルフィンガー氏宛に送る。3.ファーレル将軍一行へのすべての保護及び彼らの任務が円滑に進むように援護することを要請する。4.赤十字国際委員会の監督の下、被災地に医療物資を配布することを要請する。連合軍最高司令部144人道研究ジャーナルVol. 2, 2013