「人道研究ジャーナル」Vol.2

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013速有効な処置をとることを訴える7.1957年第19回赤十字国際会議(ニューデリー)決議18〔住民の保護〕…重ねて世界のすべての国々に対し、…一般的軍縮を招来するための努力を盛んにし、特に人類を焼夷・化学・細菌・放射能その他の動因の恐るべき影響から、常時有効に保護する措置を採用するよう訴える。8.1963年第27回連盟理事会における提案1963年スイス・ジュネーブで開催された第27回連盟理事会において、日赤代表団長島津社長が演説を行い、「核兵器の実験が禁止されることを熱烈に希望する」との決議案を提出した。この提案に対し、ユーゴスラビア、モロッコ、南アフリカ等から賛成演説があり、賛成63、反対なし、棄権4(中国、アルバニア、北朝鮮、トリニダードトバゴ)をもって可決された。第27回連盟理事会(ジュネーブ)決議7〔核兵器実験の禁止〕人類の静ひつと将来の安全のために、核兵器の実験が禁止されることを熱烈に希望する。(日赤が決議案を提出したもの)9.1969年第21回赤十字国際会議(イスタンブール)決議14〔大量破壊兵器〕新しい戦争技術、なかんづく大量破壊兵器が人類に対して有する危険を考慮し、…大量破壊兵器の禁止に関する特別協定の採択は、国際人道法の発展に重要なる寄与をなすものと思考し、…(大量破壊兵器の禁止が、国際人道法の発展に大いに寄与することを明示)10.1973年第22回赤十字国際会議(テヘラン)決議14〔ある種兵器の使用禁止または制限〕…各国政府は無差別残虐なる兵器及び戦争手段の使用禁止または制限ならびに可能ならば軍備縮小措置によって、無差別の影響を及ぼす兵器の廃止を実現するための努力を新たにする…(過去の大量破壊兵器に関する決議を再確認)11.1977年第23回赤十字国際会議(ブタペスト)決議12〔大量破壊兵器〕…大量破壊兵器の存在と発展が、世界の平和と安全、人間の生命と健康をおびやかす危険について深い憂慮を表明し…すべての政府に対し、大量破壊兵器の禁止について合意に達するよう早急の手段を講ずるよう要請…12.1981年第24回赤十字国際会議(マニラ)決議13〔軍縮、大量破壊兵器、および非戦闘員の尊重〕国連の第一回特別軍縮総会に参加した各国政府に対し、赤十字国際委員会が発したアピール、特に、現在人類がのり上げている暗礁をくずし、軍縮に関する同意が、特定の利益を超えて成り立つようにするための、信頼と安全の雰囲気を醸成すべく最善を尽くすよう、要請したアピールを全面的に支援する。13.第2回赤十字平和会議における演説(1984年)赤十字の平和に対する取り組みを協議する場として開催される世界赤十字平和会議は、1984年)、スウェーデン及びフィンランドにおいて第2回会議が開かれた。日赤代表団長として出席した林社長は全体会議における自身の演説の中で、広島・長崎の被爆という日本にとっての現実を踏まえ、核兵器禁止への赤十字の貢献を訴えた。14.2009年赤十字・赤新月代表者会議(ナイロビ)決議7.5〔ある種兵器の開発、使用、拡散に拠る人道上の影響の予防〕「赤十字運動の構成員に対し、各国政府に対し、武器使用に伴う人的コスト(犠牲)を減じるための包括的なアプローチを追及するよう働きかけるよう求める」「各国政府に対し、生物・化学兵器に関連する条約を誠意をもって履行し、これら兵器を禁じるこれら規範を反映した国内法を整備することを求める」「各国政府に対し、断固たる、また迅速な核兵器廃絶に向けた努力を続けるよう要請する。」注:本文中に出てくる連盟理事会とは、現連盟総会の前身である。人道研究ジャーナルVol. 2, 2013165