「人道研究ジャーナル」Vol.2

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013AG/2/4/1添付文書4ユースポリシー協議のための修正草案2011年9月12日付草案#4このユースポリシーは、メンバーとの協議および2011年9月の理事会による承認の後、採択のため2011年11月23~25日にジュネーブで開催される第18回国際赤十字・赤新月社連盟総会に提出される。承認された後は、2017年の第21回総会で改訂されるまで有効となる。はじめにこのユースポリシーの目的は、国際赤十字・赤新月社連盟(以下「連盟」)への若者の参加に関し、情報を提供し、これを指導・強化することである。「2020年に向けての戦略」は、連盟の「命を救い、思考の変革を促す(saving lives, changing minds)」事業において「より多くのことをなし、よりよい活動を行い、より一層運動を広めていこう(do more, dobetter, and reach further)」という課題を与えた。これは若者に対して現在だけでなく将来的にも特別の関心を寄せ、敬意と連帯感に基づくコミュニティの形成と維持における彼ら独自の役割を認識するよう求めるものである。「2020年に向けての戦略」は、強力な赤十字・赤新月社を構築し、維持するには、より多くの若者を呼び込み、とどめておく必要があると指摘している。そのため、若者がボランティア活動や各社の運営、管理、サービスに積極的に参加し、これを主導できるよう、若者に教育と可能性、権利を与えなければならないと訴える。若者の定義連盟における「ユース(Youth)」および「若者(Young People)」の用語は、5~30歳の年齢幅の人々を指す。これはさらに子ども(5~11歳)、青少年(12~17歳)、若年成人(18~30歳)に分かれる。各国赤十字・赤新月社(以下「各社」)は、この年齢幅を合理的指針として国内法や社会的慣習、文化的背景に従った独自の定義を採用する。若者の役割の評価各社は、人道問題や開発問題における若者の重要な役割や貢献を認識し、評価している。彼らはイノベーターであり、またコミュニケーションツールやソーシャルメディアなどの新たな技術の早期導入者、文化使節、同年代のまとめ役、コミュニティの先導者、行動変化を促す存在、弱者の代弁者などでもある。各社は、現代社会で新たに浮上する様々な問題でも、これに取り組む若者のリーダーシップを認める。若者は、年長者と互いに尊敬し合いながら活動する時、必要とされる優れたスキルと能力を発揮する。この事は、社会の進歩と安定化の双方に不可欠な世代間の技能継承において必須と考えられる。若者の役割の強化である。各社は、若者に人道価値と赤十字・赤新月運動の基本原則を教育し、生きるため、働くため、他の人々と適切に関わるための具体的なスキルの獲得を奨励する。各社の青少年と若年成人は、活力あるメンバーやボランティアとして関与する機会を与えられ、一般的な国内の雇用法における有給スタッフとして扱われる。人道研究ジャーナルVol. 2, 2013177