「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 196/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013?新しい赤十字・赤新月社が災害対応で、二国間援助を含む国際活動を実施する場合の対応を考慮する(既存のツールやメカニズムを補足する大規模支援の提供など)。?赤十字・赤新月社が直接国際アピールの発表を希望する場合を考慮し、P&Rにその対応を盛り込む。6)新しい運営手段を検討する。2.4協議方法P&R改訂プロセスでは、包括的な協議を実施するため、また(理事会の勧告に従って)各国赤十字・赤新月社の専門技術を十分活用するため、次のような様々な協議方法を提案する。□5つのゾーンすべてにおいて赤十字・赤新月社の協議会を開催し、各社から幅広い代表(各ゾーンで約20社、5つのゾーンで合計100社)を招集する。協議会では、改訂の重要分野のいくつかを中心に、あらかじめ準備した協議資料をもとに話し合う。この協議会の一部を2012年に開催される地域会議に合わせて実施する可能性について、検討する予定である。□特定のテーマについて災害管理作業部会(DMWG:Disaster Management Working Group)などの既存の専門家グループに各国赤十字・赤新月社が参加する形での協議、あるいは財政委員会などの決定機関を通じた協議を実施し、専門家のアドバイスを活用する。□必要に応じて災害管理実践コミュニティ(DMCoP:Disaster Management Community of Practice)を活用し、特定のテーマについて追加協議をオプションで実施できる。□(改訂版P&Rの)草案を理事会に提出する前にすべての赤十字・赤新月社に配布し、P&R最終草案に対する各社のフィードバックを求める。□事務局に草案作成グループを設立し、協議の結果をもとに改訂版P&Rの草案作成業務に当たるとともに記述の明確さと一貫性を確保する。□事務局の作業部会のメンバーとしてICRCに協議・改訂プロセスへ参加するよう求める。□それぞれの地域のDCMABメンバーが、各地域のプロセスの「推進役」としての役割を果たす(DCMABが2012年以降もその任にあるとの前提で)。この推進役の役割とは、各国赤十字・赤新月社との協議ワークショップの促進や連絡などである。個々の優先分野における改訂協議の方法については、付属文書1の「総合的な協議の枠組み」で詳しく説明する。2.5日程次のP&R協議・改訂日程(図1)は、改訂版P&Rを2013年に理事会に提出するという2011年3月のDCMABの提言に基づくものであり、協議と関連作業の進行のために適切な期間を確保している。この日程は、2013年末までのプロセスの主要な予定を示すものである。P&Rに関するこれ以降の承認プロセスは、2012年に発表する予定である。個々の協議に関する日程の詳細については、付属文書1の「総合的な協議の枠組み」に記載する。改訂版P&Rの配布と政策提言は不可欠と考えられ、これ以降の日程(2014~2015年)に実施されると思われる。これについては、後にこのプロセスで細部を決定する。また、P&Rの遵守を監視するメカニズムの構築もDCMABが提言しているため、このプロセスで検討される予定である。194人道研究ジャーナルVol. 2, 2013