「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 202/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013?すべての赤十字・赤新月社(HD調査の実施による)?すべてのゾーン(所属する各社に対し、各ゾーンが直接働きかけるとともに地域や各国の代表部を通して関与していることを確認)?理事会の人道原則・外交審議会?アジア太平洋経済協力賢人会議?ロンドン・グループとEPSG? HDリファレンス・グループ(各国赤十字・赤新月社のHD、政策提言、国際部門を担当するHD専門家で構成される)これらの意見聴取のおもな結果は、各国赤十字・赤新月社が連盟に望むHDの優先分野ランキングとしてまとめた。各国赤十字・赤新月社のHD重点分野ランキング第1位第2位第3位第4位第5位第6位第7位第8位第9位第10位第11位第12位災害リスク削減赤十字・赤新月社の果たす補助的役割の推進疾患その他の公衆衛生問題の予防ボランティアとユースの推進、保護、認識災害対応、DRR、緊急事態の法的枠組み/IDRL赤十字・赤新月の人道的自由の保護気候変動への適応食糧安全保障移住と人身売買への取り組み非暴力の促進都市化とその人道に対する影響への取り組み人道組織の改革と集団の調整このHD調査に対するより幅広いメンバー各社の反応によって、おもなHD優先分野の基礎が築かれ、これらの優先分野に関するメンバー各社の取り組みを組織として連携させる方法についての重要な見識が得られた。「災害リスク削減」は、連盟が世界的リーダーシップを発揮する優先分野として各社から総合的に最も高い支持を得たテーマであった。「災害対応、DRR、緊急事態管理などの法的枠組み(IDRLなど)」もメンバー各社の強い支持を集めた。我々は、この2つのテーマを我々の最初の重点分野として掲げ、「災害の発生回数の増加と規模の拡大が人道に与える影響に対処する」という幅広い視点の下で、これらのテーマに対応する。「疾患その他の公衆衛生問題の予防」は第3位にランキングされた。このテーマは「医療サービスを受けにくい人々に目を向ける」と題した2番目の重点分野で対応する。また、3番目の重点分野「非暴力と平和の文化を推進する」は、「ボランティアとユースの推進」を幅広く活用する。幅広いユース/ボランティアのネットワークを通して暴力の原因(特に差別)に対応できるよう努める。彼らは、キャンペーンや政策決定者向けのメッセージを通して社会的一体性への障害を取り除く(意識を変革する)重要な役割を果たすと期待されている。「補助的役割の推進」(第2位)と「ボランティアとユースの推進、保護、認識」(第4位)は、RCRC独自の特性であり、この戦略的枠組みでは、3つの重点分野すべてに関わる分野横断的テーマとして取り扱われる。この3つの重点分野はすべて、「2020年に向けての戦略」と赤十字・赤新月国際会議(以下「国際会議」)の会議事項に沿ったものである。200人道研究ジャーナルVol. 2, 2013