「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 213/276

電子ブックを開く

このページは 「人道研究ジャーナル」Vol.2 の電子ブックに掲載されている213ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013ク管理についての世界諮問委員会(Global Advisory Panel on Corporate Governance and Risk Managementof Blood Services in Red Cross and Red Crescent Societies: GAP)」の血液関連マニュアル「安全かつ持続可能な血液プログラムの開発(Development of Safe and Sustainable Blood Programmes)」を参照すること。適切に機能するレベルAまたはレベルBの血液プログラムの主な特徴を以下にまとめる。レベルA・レベルB共通:?献血者と献血を受ける患者の健康と福祉を守るためのシステムが整っている。? VNRBDなど、WHOの勧告を反映した国の血液政策がきちんと整備されており、それが法的枠組みによって支えられている。?血液プログラムが、国の保健政策・計画の一部として組み込まれている。?政府、血液プログラム、および各国赤十字・赤新月社の間における役割と責任の配分に、十分かつ安全な血液供給の確保における政府の全面的責任が反映され、業務契約の中に正式に記載されている。?長期的で持続可能な資金提供によって、血液プログラムが、?施設、補給品、備品、および訓練されたスタッフやボランティアに関して、運営上・規制上の必要条件を満たしている。?高品質で安全かつ効果的な血液製剤の提供につながる適切な献血者ケアおよびリスク管理システムを実施している。?基準の均一性と費用効率を確保するため、血液プログラムが全国的に調整されている。?低リスク献血者を特定するための献血者選定基準が整備され、延期措置が取られた場合にはカウンセリングが行われる。?リスクの特定・優先順位づけ・管理のため、リスク管理の枠組みが整備されている。レベルA:?各国赤十字・赤新月社が、臨床上のアドバイスを含むその血液事業活動について、政府による保護・損害賠償、および/または保険担保を確保している。?血液事業が必要な品質保証プログラムに基づいて運営されるようにするために、各国赤十字・赤新月社は適切な外部調査の定期的実施を保証し、国際的に認められた基準に基づく国の規制枠組みに従う。?血液事業が、安全かつ十分な血液供給と血液製剤の適切な使用を実現するための連携やパートナーシップに参加している。レベルB:?各国赤十字・赤新月社が献血者の募集を行う血液事業が、品質保証プログラムに基づいて運営され、国際的に認められた基準に基づく国の規制枠組みに従っている。?各国赤十字・赤新月社と血液事業の役割と責任を明確に定義した合意がきちんと整備されている。したがって各国赤十字・赤新月社は、自らの関与に最も適した血液関連活動のレベルを慎重に検討することが重要である。安全でない血液に起因する疾病の世界的負担は、血液の安全に向けた統合的取組みにより解消または大きく削減することが可能である。全国的に調整された血液事業の確立。政府によるコミットメントと支援の形式化。必要に応じた、国の血液政策・計画の策定への貢献。輸血事業のために必要な法律・規制についてのアドボカシー。ガイドライン、標準業務手順、正確な記録、政府のポリシーに合致したモニタリングや評価など、全国的な品質システムの確立。?低リスク集団からの自発的無償献血者に限定した採血。?有害事象のモニタリング、報告、および調査のためのヘモビジランス(血液安全監視)体制。?訓練されたスタッフと継続的な専門能力育成、および前提条件としての最新技術の習熟。?輸血感染症のスクリーニング、血液型判定、適合性試験、血液成分製剤の製造、保管、および輸送にお人道研究ジャーナルVol. 2, 2013211