「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 215/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013かかる責任が弱められたり他者に移ったりすることは決してない。本ポリシーから生じる具体的な責任連盟、GAP、および各国赤十字・赤新月社は以下に挙げる活動に従事する。?自発的無償献血(VNRBD)の原則を支持、提唱する。?証拠に基づいた検討と予防原則の双方に対応した、血液の安全のためのバランスのとれた意思決定アプローチを提唱する。? 1981年に赤十字・赤新月国際会議で採択され、世界保健機関の支援を受けた、国際輸血学会の「献血および輸血の倫理規定(Code of Ethics for Blood Donation)」に従った高い倫理基準、正当性、説明責任を推進、維持する。各国赤十字・赤新月社は以下に挙げる活動について責任を負う。?自国の政府がその管轄区域内における安全かつ十分な血液供給の確保における自らの責任を受け入れるよう働きかける。?自らの能力、技術的ノウハウ、利用可能な資源、現地の優先事項に従った、また政府との連係の中での、国の血液事業提供の全体的戦略における自らの役割を特定する。?血液プログラムの開発および運営における安全で持続可能かつ公平な慣行を推進する。?自らの血液プログラムにおいて、権限の委任と説明責任のための明確なシステムを備えた適切な管理体制を整備する。?国内の保健ニーズを満たす十分な血液と血液製剤の確保など、自給自足を目指す国の取組みを支援する。?血液事業におけるリスクを最小化するための政府の行動を要求し、国民をリスクにさらすような合理的に予防可能な血液事業提供の不備について、政府が国民にきちんと警告できるよう支援するため、必要に応じて人道外交を行う。? GAPの「自己評価」を実施し、「安全かつ持続可能な国の血液プログラム開発マニュアル(Developmentof Safe and Sustainable National Blood Programmes Manual)」に従う。これにより、より詳細な分析、評価、および出口戦略の策定が必要となる可能性がある。?献血者と献血に関する全ての情報の機密性とプライバシーを尊重する。?この立場に従ってあらゆる血液プログラムを運営する。この立場について、血液プログラムに参加する全てのスタッフ、ボランティア、および血液分野のパートナーに通知する。?可能な場合には、他の各国赤十字・赤新月社や血液事業に対し、自己のエンパワーメントや長期的持続可能性を達成するような形で、安全かつ持続可能な血液事業の実現のための支援を提供する。? GAPおよびその他のパートナーと協議して、適切なリスク管理手段が実施されるよう措置を講じる。これには、あらゆる重大リスクについて上層部(シニアマネジメント)や管理責任者に警告が行われ、これに対する適切な措置が講じられるようにすることが含まれる。?全ての血液プログラムが本ポリシーに従ったものとなるようにする。連盟は以下に挙げる活動について責任を負う。?自発的献血者の募集の推進に力を注ぎ、「100パーセント自発的献血に向けた行動のためのWHOとIFRCの世界的枠組み」の実施について、GAP、WHO、およびその他のパートナーと連携し緊密に協力して取り組む。?戦略的、地域的、国家的レベルでGAPと知識共有・情報交換を行う。? 5年後に本ポリシーの見直しが行われるようにする。? GAPが必要な資金を確保できるようGAPメンバーと協力する。?認識された連盟にとっての主要重大リスクについて、事務総長を通じて連盟理事会に常に適切に通知する。人道研究ジャーナルVol. 2, 2013213