「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 223/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesFederation-Wide Resource Mobilization Strategy Resourcing our shared future調査結果の分析赤十字・赤新月の緊急時収入における競合者の数は増加しており、非緊急時収入についても同様である。多くの競合者が、より急速な成長を目指して、資金動員の革新的手法や主要市場に集中的投資を行っている。例えば、赤十字・赤新月の非緊急時収入の増加率は2%であるのに対して、ワールド・ビジョンの増加率は14%である。外部要因赤十字・赤新月は、機会を最大化して緊急時収入における優位性を維持するとともに非緊急時収入を大きく伸ばすために、開発途上市場、新たな課題、新技術に投資しなければならない。内部要因は、資源動員の効果と効率を高めるため、赤十字・赤新月に対し方針とプロセスを再設計する必要を生じさせるものである。調査結果の分析共同作業とパートナーシップに関する現行のプロセスや手順によって、各国赤十字・赤新月社レベルおよび国際的なレベルで効果的かつ柔軟な資源動員のパートナーシップを生み出す能力が制限されている。一部の各国赤十字・赤新月社は自らの市場の資源動員機会を活用できていない。また、他の各国赤十字・赤新月社もしくは事務局が助言や投資により効果的に支援できない場合がある。赤十字・赤新月は、世界的に大きな社会資本とブランド価値を有しているが、資源動員に関する知識管理、人材育成、スキルの共有といった分野においては他のINGOに後れを取っている。外部要因赤十字・赤新月は、ドナーの関心事に対応するとともに、人道活動の成果を最大にする新たな活動方法を見出すために、改正された資源動員パートナーシップ原則を確立しなければならない。赤十字・赤新月は、全ての各国赤十字・赤新月社がその資源動員潜在力を最大限に生かせるよう、共同説明責任の風土と柔軟な開発メカニズムを確立しなければならない。赤十字・赤新月は、各国赤十字・赤新月社レベルおよび世界的なレベルで長期収入を増加させるため、異なる発達段階にある各国赤十字・赤新月社間での資源動員技術の特定・共有に投資しなければならない。221