「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 227/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesFederation-Wide Resource Mobilization Strategy Resourcing our shared future個々の能力に応じた4潜在力の活用個々の市場の状況にかかわらず、大部分のNSは適切な支援があれば現在よりもかなり多くの資源を確保できるということが、調査によって明らかになっている。しかし、本戦略の中心には、「NSはそれぞれ異なる発達段階にあり、それぞれの市場は資源動員に関して異なるレベルの潜在力を呈しているため、成長のために必要な支援はさまざまである」という認識がある。本戦略の調査では、各国赤十字・赤新月社の多様な集合について評価が行われた。各国赤十字・赤新月社のリーダーシップとの面談、資源動員実績の3年間に及ぶ詳細な見直し、およびその市場潜在力の評価に基づき、各国赤十字・赤新月社は以下に示す4つのグループのうちのいずれかに分類することができる。市場機会高高低低高達成者メトリクスメトリクス開発された市場・開高発いされた資源動市員場実績・高い資源動員実績資金資調金達調実達績実績低開発開者発者メトリクスメトリクス発された市場/成長市場・開低い発資された源動員市実場績/成長市場・低い資源動員実績NS発達類型NS発達類型先駆者苦闘者メトリクスメトリクス先駆者苦闘者低開発市場/成長市場低開発市場メトリクス高い資源動員実績メトリクス低い資源動員実績・低開発市場/成長市場・低開発市場・高い資源動員実績苦闘者・低い資源動員実績各グループは、各国赤十字・赤新月社が参入している市場を視野に入れた、資源動員のさまざまな発達段階を表している。本戦略では、各種支援により能力を強化・維持する方法について概要を以下に示している。実施計画では、潜在力が最も大きい収入源に重点を置き、その実施方法について詳しく説明している。異なるグループ間のみならず同一のグループ内においても各各国赤十字・赤新月社の間には大きな差異が存在するという点に留意すべきである。全ての各国赤十字・赤新月社に共通する絶対的な答えはない。財源の拡大は、多くの異なる方法によって実現することができる。各国赤十字・赤新月社の自己分類に役立つ自己評価ツールが、資源動員ツールキットの一部として作成される。以下は、各国赤十字・赤新月社の資源動員能力強化を支援するための提案の概要である。225