「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 232/276

電子ブックを開く

このページは 「人道研究ジャーナル」Vol.2 の電子ブックに掲載されている232ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
「人道研究ジャーナル」Vol.2

International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesFederation-Wide Resource Mobilization Strategy Resourcing our shared future-100% -50%0 50%100% 150% 200%-8%12%その他の赤十字・赤新月運動パートナーから-27%-14%-2%10%12%23%多国間資金提供自国政府─国際プログラム自国政府─国内プログラム96%企業─現金-34%-6%-2%1%0%2%26%27%34%44%125%企業─現物による寄付個人合計信託および財団153%イベントその他の収入合計非緊急時収入の年平均増加率緊急時収入の年平均増加率民間?個人による寄付:現在、民間収入源の中で最大額を占めており、各国赤十字・赤新月社にとって民間収入における最大の成長機会とみなされている。緊急時以外の寄付は一般的に使途が制限されておらず、全収入源において使途が制限されていない寄付の中で、これが最大の収入源となっている場合が多い。赤十字・赤新月は、緊急時の寄付により培われた関係をさらに深め、初めて寄付をした人の中から熱心な常連ドナーに変わる可能性のある人を特定する必要がある。また、新たな技術の使用による収入増の機会についても、引き続き模索しなければならない。?財団:財団による寄付は、多くの国ではとりわけ多いわけではないが、赤十字・赤新月はこの中成長の収入源を効果的に活用するため、より団結を強めなければならない。多くのINGOは、大きな財団に対して統合的な提案を行っている。赤十字・赤新月も、国内・国際プログラムのための財団からの資金調達について、能力を構築するべきである。?企業:企業による寄付の重要性については、現在赤十字・赤新月の中で大きな差異が存在する。企業はCSR(企業の社会的責任)プログラムに投資しており、強力な組織やブランドとの提携を希望しているため、この収入源には成長の可能性がある。しかし、企業は単に資金を提供するだけでなく、専門技能を共有し、現物での寄付を行い、従業員によるボランティアを奨励することにも意欲を示す傾向がある。これらのパラメーターを満たすようなパートナーシップの機会は、国内・国家・国際レベルで、事実上全てのテーマおよびターゲット集団について創出することが可能なため、赤十字・赤新月はこの分野における成長潜在力を有している。しかし各国赤十字・赤新月社は、企業部門における潜在力の恩恵を得られるよう、能力を強化するとともにその取り組みをより効果的に調整しなければならない。?個人富裕層(HNWI):赤十字・赤新月への支援提供が可能で、かつそれを希望しているHNWIの数は世界中で増加しており、大きな成長源となっている。しかし赤十字・赤新月は、現在の収入のうちHNWIからの寄付の占める割合がわずか0.01パーセントという非常に低いレベルからスタートしている。「業界最高レベル」の機関について調査を行った結果、この分野で成功するためには、大規模なあるいは革新的な提案、およびしばしば要求の多いこれらのドナーと緊密に協力するための新たな方法が必要であり、そのために230