「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 233/276
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「人道研究ジャーナル」Vol.2
International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesFederation-Wide Resource Mobilization Strategy Resourcing our shared futureはリーダーシップの強い関与が求められるということが明らかとなった。?イベント:これは現在、多くの赤十字・赤新月社にとって主要な収入源ではなく、成長の可能性も限られている。リターンの拡大とリスクの削減を支援するため、赤十字・赤新月社間で知識とスキルを共有する機会がある。政府と多国間機関?政府─国内資金拠出:各国赤十字・赤新月社は、政府の補助機関として、国内プログラムのための国内政府からの資金確保において多くの国で優位な立場にある。リーダーシップが政府との関わりを保ち、付加価値のあるサービスの提供を続けることにより、市場における優位性を維持することが重要である。?政府─国際資金拠出:赤十字・赤新月は国際的な人道活動のために一部の政府から大きな支援を受けており、この優位性を保つよう努めなければならない。いくつかの国では、政府資金拠出へのアクセスを拡大するチャンスがある。さらに赤十字・赤新月は、政府からの長期的開発資金に対するアクセスにおいていまだ成功していない。赤十字・赤新月がこの収入部門において市場シェアを伸ばすには、政府との関係を全てのレベルで強化するとともに、これをしっかりと調整することが不可欠である。?欧州連合(EU):EUは、国際活動やコミュニティ内の(EU内の)プログラムを支援するため、複雑ではあるもののかなり大きな資金調達の拡大機会を赤十字・赤新月に提供している。これらの活動やプログラムでは、EUからの多額の資金を利用することができる。赤十字・赤新月がEUの優先事項を認識し、方針やプログラム作成のための対話を通じてEUの今後の優先事項の形成に寄与し、その活動をEUの優先事項に結びつけられるよう、既存の調整メカニズムを強化しなければならない。?多国間機関:EU同様、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」や「世界ワクチン免疫同盟」などの多国間機関にも、かなり大きな未開発の成長可能性が存在する。多国籍開発銀行(世界銀行や4つの地域開発銀行)からの助成金提供についても、さらなる資源動員のチャンスが期待できる。いずれのケースにおいても、各機関の優先事項と結びついた専門的スキルと主題提案によって、これらの資金に有利にアクセスすることが可能となる。その他の収入?この項目には、血液事業、病院と診療所、救急車事業、レンタル事業などから得られた収入が含まれ、現在赤十字・赤新月にとって最大の収入源となっているが、その成長は横ばいである。これは重要な収入源であるが、この戦略プロセスの中では詳しく取り上げられていない。この複雑な収入源における成長機会を模索するためには、別個のプロジェクトが必要となる。これらの収入源の成長可能性は、各国赤十字・赤新月社の資源動員類型により異なる。これらの収入源と各国赤十字・赤新月社の潜在力については、実施計画の中でより詳しく説明する。231