「人道研究ジャーナル」Vol.2

「人道研究ジャーナル」Vol.2 page 243/276

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「人道研究ジャーナル」Vol.2

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013て、会議の準備について各国赤十字・赤新月社に意見を求める際の前向きな改善策がすでにいくつか示されている。しかし、会議の頻度や会期、いくつかの会議の整理あるいは合併といった重要問題については進むべき方向性をさらに議論する必要がある。2.決定事項2011年代表者会議は、赤十字・赤新月国際会議の信託機関および国際赤十字・赤新月運動の常設機関として、すべての構成組織を代表し、国際赤十字・赤新月運動全体に関わる諸問題において戦略的助言を行う立場である次期常置委員会に対し、以下のことを要請する。2.1.国際赤十字・赤新月運動の会議に関する最終報告書をまとめ、必要に応じて変更案を提出し、2013年代表者会議での採択を仰ぐ。そのために、幅広い専門性を有し、若手も含めた各国赤十字・赤新月社の代表からなる特別作業部会を創設する。2.2.上記の作業は、全運動構成組織が参加する会議の効率と効果を高め、コストと環境への影響を低減する具体的な変更について合意に達することを目的として、国際赤十字・赤新月運動に関する外部委員会がすでに着手している総合評価の結果に基づいておこなう。2.3.全運動構成組織が密接に協力し、現行運動戦略において期限が設定されてない活動を改訂し、それらを達成した上で2013年の代表者会議に報告する。そのためには、社会的弱者を支えるという我々の任務を遂行するために、重要領域における国際赤十字・赤新月運動のイメージおよび能力を強化すべく、運動全体が調和し、効率的な協力体制を築くことに重点を置く。また、運動内外の環境の動向を考慮に入れることが必須である。2.4.今後の運動全体での会議に向けたフォローアップ・報告・計画を向上させていくために、連盟およびICRCが行った決議実施状況のモニタリング結果を、各地域組織からの情報も加味して評価する。3.フォローアップ?進捗については、常置委員会がニュースレターで定期的に報告する。?進行中の作業について各国赤十字・赤新月社と常置委員会との間で相互に定期的フィードバックをおこなっていく一つの窓口として常置委員会のウェブサイトwww.standcom.chを利用する。決議4各国赤十字・赤新月社の定款の改訂と法的根拠代表者会議は、運動戦略の「活動3」の目的、すなわち、すべての各国赤十字・赤新月社は自社の定款および関連条文を吟味するとともに、必要であれば「各国赤十字・赤新月社定款ガイダンス」(ガイダンス)および赤十字・赤新月国際会議の関連決議に従って新たな規約文を採択するよう求められていることを再確認し、2009年代表者会議の決議3において、赤十字・赤新月社はICRCおよび連盟と密接に協力し、合同定款委員会と情報交換をおこないながら、2010年末までにすべての赤十字・赤新月社がその定款および関連条文の吟味・改訂を終えるよう求めていることを想起し、達成された進展、得られた経験、今後取り組んでいくべき作業についてまとめた報告書を、赤十字・赤新月社規約に関するICRC/国際赤十字・赤新月社連盟合同委員会(合同定款委員会)が提出することを歓迎し、90パーセント近い赤十字・赤新月社が、2001年運動戦略の採択以来、自社の定款および関連条文の評価を始めていることに謝意を込めて留意しつつ、各国赤十字・赤新月社の規約および規程の根拠となる文書を「ガイダンスの最低要件」に合致するものとするには、多くの赤十字・赤新月社が今後さらに作業を続ける必要が人道研究ジャーナルVol. 2, 2013241