「人道研究ジャーナル」Vol.2

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The Journal of Humanitarian Studies Vol. 2, 2013ともある。」とされている。(1)医療救護班の編成及び派遣1赤十字救護班及びDMAT日赤は、被災地や事故現場に派遣する救護班を、全国で495班(約7,000人)編成しており、赤十字DMATとしては124チームが編成可能である。災害が発生すると、ただちに救護班やdERU(国内型緊急対応ユニット)を派遣し、救護所の設置、被災現場や避難所への巡回診療、こころのケア活動等を行っている。また、全国に92ある赤十字病院のうち、災害拠点病院に指定されている病院は59病院あり、うち基幹病院に指定されている病院が11ある(平成21年現在)。新潟県中越地震と新潟県中越沖地震時に被災地にあった長岡赤十字病院は、基幹病院として、中核的医療機関の役割を担った。石巻赤十字病院は、今後30年以内の発生確率99%だった宮城県沖地震(マグニチュード7~8級)などに備え、災害に強い病院を標榜していた。日赤救護班は原則として、医師を班長とする6名(医師1名、看護師3名、管理要員2名)を1班として編成され、状況によって増減したり、薬剤師や助産師などが加わることもあるなど、他機関の医療救護班と比べ、編成にも特徴がある。過去の災害実績では、日赤からは救護班が、北海道南西沖地震では21班、阪神・淡路表1地震災害における発生頻度と規模種類広域・複合型災害事象事例被害状況大津波、建物倒崩壊、大火災、危平成23年東日本大震災死者15,858人※1険物施設(原子力施設、石油コンビ岩手県、宮城県行方不明3,057人ナート等)、帰宅困難者、液状化等福島県、首都圏負傷者6,077人避難者数最大167,718人全国の避難者数344,477人都市型建物倒崩壊、大火災平成7年阪神・淡路大震災神戸市死者6,434人※2行方不明3,057人負傷者6,077人避難者数最大約32万人中山間地型建物倒崩壊、中山間部孤立平成16年新潟県中越地震長岡市、旧山古志村旧川口町、小千谷市死者68人※3行方不明0人負傷者4,805人避難者数最大103,178人平成20年岩手・宮城内陸地震栗原市死者17人※4行方不明6人負傷者426人避難者数最大322人地方中小都市型建物倒崩壊、原子力発電所事故・火災平成19年新潟県中越沖地震柏崎市死者15人※5行方不明0人負傷者2,346人避難者数最大12,724人島嶼型大津波、火災平成5年北海道南西沖地震死者202人※6行方不明28人負傷者323人避難者数最大32,310人(出典) 1緊急災害対策本部H24.5.1 17時現在2消防庁H18.5.19現在(最終報)3消防庁H21.10.21 10時現在(最終報)4消防庁H22.6.18 17時現在5消防庁H21.10.15 17時現在,避難者数H21.10.9 17時現在6消防庁調べ:(出典)北海道南西沖地震の総合的調査報告書、国土庁・自治省消防庁、平成6年3月人道研究ジャーナルVol. 2, 201337