ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014「NHK海外たすけあい」の30年を振り返って(座談会)日時:会場:2013年11月29日午後1時~3時半日本赤十字社301会議室参加者NHK:小林正治(株式会社NHK営業サービスコール事業部長)風谷英隆(NHK視聴者事業局事業部長)森哲也(NHK視聴者事業局事業部副部長)篠崎夏樹(NHK報道局プロジェクト記者)佐倉一徳(NHK視聴者事業局事業部副部長)日本赤十字社:池本惟正(元日本赤十字社組織推進部長)井上忠男(日本赤十字学園常務理事・事務局長)粉川直樹(日本赤十字社事業局国際部主幹)山本孝幸(日本赤十字社事業局国際部参事)司会:東浦洋(日本赤十字国際人道研究センター長・日本赤十字看護大学教授)この座談会の目的・意義東浦:本日はご多忙のところをお集まりいただきまして有難うございます。「NHK海外たすけあい」も明々後日から始まるので31回目になります。もう30年なのかという思いがします。しかし、この間にすでに鬼籍に入られた方もいらっしゃる。先ほどちょっと伺ったら浜田さんが最近亡くなられたということです。「たすけあい」を始める際のNHK側の直接のご担当だった三枝さんも大分前に亡くなられていますし、だんだん寂しいことになっています。この際に1回目からこれまでの間のことで後世の人たちに残しておくべきことを、ざっくばらんに伺っておきたいと思います。この「海外たすけあい」は私がジュネーブでの勤務を終えて帰国しまして、しばらくたった頃、ジュネーブで勤務していた近衛(現日本赤十字社社長で国際赤十字・赤新月社連盟会長)からNHKさんがテレビ放送開始30周年を記念して、会長から国際的な取り組みを考えるようにというお話があるようだ。当時、三笠さんが事業部にいらして、桂宮様ですが、連絡を取ってみたらどうだという話で、私から電話を差し上げました。その日の夕方、稲垣さんがわが社にお見えになりました。それが「海外たすけあい」の始まりでした。1週間に1、2回というペースでNHKにお伺いし、ご質問にお答えし、実施に向けての準備作業をしていったことを記憶しています。1年間以上いろいろな調整をしたと思います。そういうことから30年を経ている。風谷さん、今後どういうふうに繋げて、さらに発展させていくのかということが課題の一つになっているかと思いますが、NHKさんのお立場から、この座談会の意義について、まずお話しいただければと思います。風谷:31回目を数えるこの「海外たすけあい」は、NHKの中でも重要なキャンペーンとして完全に定着しています。しかしながら、やはり30年もたつと、ある種、毎年の決まった業務として実施するようになってきています。この業務が大変意義深いものであることは十分承知はしておりますが、この機会に、立ち114人道研究ジャーナルVol. 3, 2014