ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014ウムをやれなんて、ニッショーホールの時は、上のほうから下りてきたのでしようがなくてやったんだけれども、そんなことを二度とやりたくないということを言われたんです。NHKさんと赤十字が組んでやるということは、ただ単にお金を集めて何か事業をやっていますよというだけじゃなくて、その事業をやっぱり、きちっと国民に返していくという必要もある。いま何が問題なのかということを取り上げていただいて、ある種の、さっき言っていた開発教育というか、そういうものに仕掛けていくというのが、NHKさんと日赤がやることの意味なんじゃないですかと。どこかの民放のやるのとNHKと日赤が組むのは、全く違うんだということを明確にすべきじゃないんですかということで、だいぶ小林さんを口説き落とそうとしたことを記憶しています。シンポジウムの会場をどこにするかということと、やり方ということで、いろいろと小林さんとも打ち合わせをさせていただいたと思います。記憶しているのは、当時、糸井重里さんが、NHK教育テレビで「YOU」という番組をやっていました、出演者の回りを若者たちが囲んだ形でやっている。ニッショーホールでのシンポジウムは演題に有識者が並んで、聞く人は下にいるという、そういう関係だったので、あれを何とかしたいと思いました。出演者の回りを観客が囲んでいるという形式と、若い人たちを対象とすることからおしゃれな場所ということで、原宿のクエストホールで、5回ぐらい引き続きやりました。小林さん、何かその辺のところで何か覚えていらっしゃることはありますか。小林:僕はちょうどこの辺を境目に風谷さんに代わっていただいて。僕は、クエストホールは全然記憶がないんですよ。行ったこともないですもの、クエストホール(笑)。佐倉:第2回が原宿クエストで、そのときは例のアグネスチャンに出演してもらっています。東浦:そうです、そうです。アグネスチャンのために、会場の隅に小さな舞台をつくって、そこで歌ってもらいました。風谷さん、何かシンポジウムのことで記憶にあることはありますか、風谷:恥ずかしながらあまりないんです。赤十字シンポジウムの話、アグネスチャンが小さなステージで歌っていたのは記憶にありますね。ただ、これ、記録を見ると、これはNHK後援になっているんですね。第1回目は共催で、朝日とうちが共催になっていたということで、そこで、産みの苦しみはあったんでしょうけれど、2回目はある種の金型はもうできていたんじゃないかなと思います。そこでそのスキームの中で、NHKは後援に降りざるを得ない何らかの事情があったのではないかと思います。東浦:実際にはだから、エンタープライズのほうが日赤と、何というか。風谷:イベントをつくるんですよね。だから、NHKの事業が主体的にコミットする形ではなくなったんでしょうね。それで「たすけあい」の担当者である私が、記録では残っているんですけれど、原宿クエストは行っていますが、このイベントで何か苦しんだとか、そういう記憶はないですね。佐倉:実際に定着した以降については、私ども事業部のメンバーが担当としてつくことはなくて、ここ数年でいうと、実務は、NHKプロモーションというところが担当させていただいて、赤十字さんと一緒に企画を詰めて、ご要望、それから、実際には放送しますので、海外の様子をどういう形で紹介しようかというような企画会議を何回かしています。そうした実務は、私どもの仲間である関連会社の人間が関わっていて、たぶんそれはもうすでに第2回からほぼその形が出来上がったんだと思いますね。実際に放送化に伴うコーディネートという部分だけ、私どもがやっているので、当日は風谷とか、その後の担当者が現場にはお邪魔するけれども、企画段階のところは、関連会社にまかせているというのが実態だと思います。東浦:当時、エンタープライズにいらした中田光正さんという方といろいろとやったという記憶がありますよね。年に何回かお会いして、旧交をあたためてい122人道研究ジャーナルVol. 3, 2014