ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014ます。「海外たすけあい」関連というか、いまのシンポジウム関連を含めて、ご記憶のある方はいらっしゃいますか。こういうこともあったなというようなこと。井上さんは、今年のにお出になったんでしょう。ネパールのカトマンズに行って、ネパールの飲料水、それと、バングラデシュの都市スラム、あるいはハティア島のサイクロンの避難訓練とかを取材しました。齋藤博カメラマンがNHKから同行しました。それで、エピソードですが、当時BSがちょうど始井上:ええ。ずいぶん長くなりましたよね、あれもまったときでした。それで、BSへ提案したら、饗庭ね。孝典さんがニュースキャスターをやっていて、それ今年の聴衆は凄く多かったと言っていました。入場者を抽選で選んだのは初めてじゃないかと。佐倉:今年は非常に応募が多くて、500人位のご応募がありました。歩留まりを読みますので、定員数どおりでなく、多めに当選数を出しますが、抽選になったのはここ数年の中では久しぶりと聞いています。例年はいつも定員ぴったり位、寂しいということもなく、だいたい300人から400人ぐらいのお客さんにお集まりいただいているんですけれども、今年は非常に、広報がうまくいったのか、大勢の方にご応募いただいたと聞いています。で売り込んだわけですよね、こういうものがあって、こういうのを撮ってきたら何分で放送させてくれるかと僕らがお願いしたら、「何分でもいいよ」とおっしゃってくれて(笑)、それで20分ぐらいリポートしましたね、僕、生で出演しました。そして、当時、みんな事業部の職員もそれを見たいんだけど、まだBSの受像機が普及していませんでした。秋葉原の店頭とかで観るしかない。亡くなったNHK事業マンの浜田さんは自分の家では観られないので、秋葉原の電気店で観てくれました。東浦:私も、秋葉原に行きました。小林:ええ。だから、秋葉原の店頭へ行かれた濱田NHK担当者による支援事業現場視察の企画・実施東浦:「NHK海外たすけあい」実施において、開発教育が必要だということが意識されてきた中で、さんは「小林、出た、出た、おまえが出たぞ」と言ってくれました。ですから、アピールする時間枠を、いまだったら考えられないような20分という時間をくれました。NHKさんのご担当の方にも現場に行っていただこう東浦:そうでしたね。確か、そのときネパールだじゃないかというような企画も出てきた。最初に行っていただいたのは小林さんですね。小林:はい、率直に言いますと、当時1980年代のNHKの事業マンの仕事として、そんなに国際的な仕事ってなかったです。それで、当時、美術展がそろそろ盛り上がってきて、NHK主催で始めようかということで、アングル展をNHKが主催しているんですが、それ以外には、ご存じのNHK杯フィギュアスケートぐらいしか海外へ向けた仕事はなかったですね。僕がこの「たすけあい」を担当したときに、お金がどう使われているかというのを視聴者により見える形で、映像でアピールしないと、「たすけあい」をお願いしますということだけでは視聴者に届かないんじゃないかということを企画して、上司にオーケーをもらい、東浦さんと進めて実現できたということですよね。と、UNDPの所長が日本人だったんですよね。その方にインタビューを申し込んだらば受けてくださって、彼の言葉の中で、いまでも印象に残っているのは、UNDPは500万ドル1本の事業を実施するのと、50万ドル10本やるのとどっちを取るかといったら、500万ドル1本を取る。10本取ると手間がかかってしまってしようがない。日本のNGO/NPOは、村単位での仕事ということで、非常に緻密に事業を実施する。それに対して、赤十字さんは、500万ドルというような大きな仕事じゃないんだけれども、面で仕事をしている。つまり村という点じゃなくて、地域を対象としている。その辺のところが、赤十字がいい仕事をしているというふうに自分たちは思っているんだというようなことを言われたのが記憶に残っているんですけれど、粉川さんは、そういう取材班も含めて迎え入1ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(1780 ? 1867)は、新古典主義絵画の領袖として、ロマン主義絵画の旗手ドラクロワと共に、19世紀前半のフランス画壇を代表する巨匠。れる側だったんですが、何かそういうところで、何か印象に残っていることはありますか。1981年6月23日~7月19日に国立国際美術館主催、国立西洋美術館とNHK共催で開催された。2NHK解説委員として勤務後、2012年3月退職。その後、英国王立防衛安全保障研究所アジア本部所長に就任人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 123