ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014人道研究センター・ニュース1.文部科学省・私立大学戦略的研究基盤形成支援事業~国際的な災害看護研究及び教育トレーニングを行うための拠点形成事業の成果「人道研究ジャーナル」創刊号および第2号で既報のとおり、通称「災害看護教育プロジェクト」は、平成23年(2011年)から3ヵ年にわたる日本赤十字看護大学主管事業として実施された。平成25年度は、その最終年度にあたり、日本赤十字看護大学は以下のような事業を実施した。?バングラデシュ、インドネシア、タイにおける「災害看護教材」作成支援平成25年度において、上記各国における「災害看護教材」作成事業のため、以下のような支援を実施した。バングラデシュ:平成25年7月、編集委員による2日間のワークショップが開催され、災害看護テキストの内容が討議された。日本赤十字看護大学は3名の教職員をファシリテーターとして派遣した。災害看護テキストは平成26年2月に完成。作成されたテキストを使用して平成26年3月中旬に教員研修が実施される。ファシリテーターとして本学のみならず、タイ赤十字看護大学の本プロジェクトの研究員2名が参加する。インドネシア:平成25年7月、災害看護を学生に指導するための教員を対象に「指導者研修」が2日間開催された。日本赤十字看護大学は3名の教職員をファシリテーターとして派遣した。災害看護テキストは平成26年1月にドラフトが作成され、3月に完成。タイ:平成26年1月、災害看護テキストを完成させた。?日本赤十字看護大学各領域の研究看護教育学と国際・災害看護領域は、アジア圏の看護系大学における災害看護教育の現状と課題についての実態調査を実施した。89校(日本56校、日本以外33校)から回答を得た。うち78校(87.6%)が災害教育に関する内容を授業に取り入れていた。教授内容については、災害の定義・歴史、災害時の看護師役割についてが最も多かった(67校、85.9%)。災害看護教育の課題は、シミュレーション器材がない(35校、40.4%)、教える人材がいない(35校、39.3%)が多く教員の養成が課題として挙げられた他の3領域(成人看護、精神保健看護、老年看護)においても東日本大震災に関連する研究が継続された。?学会発表以下の学会において、本プロジェクトに関する学会発表を行った。・第14回日本赤十字看護学会(6月、秋田)東浦洋教授他、演題:アジアの災害多発3ヵ国に対する災害看護教育支援と研究員の変容―国際的な災害看護教育・研究を行うための拠点形成プロジェクト―・第15回日本災害看護学会(8月、札幌)東浦洋教授他、演題:多国間連携による災害看護教育プロジェクトの展開とその課題・第19回日本集団災害医学会(平成26年2月、東京)東浦洋教授他、演題:国際的な災害看護教育拠点形成とその課題・第33回日本看護科学学会(12月、大阪)佐々木幾美教授他、演題:日本の看護系大学における災害看護教育の現状と課題・第56回日本病院・地域精神医学会(10月、札幌)武井麻子教授他、演題:災害における援助者の二次的PTSDについて考える-災害救援にあたった精神科看護師たちの体験をてがかりに-・The 3rd World Academy of Nursing Science(10月、韓国、ソウル)本庄恵子他、演題:A Study ofResearch Publications Related to Earthquakes andIntractable Diseases Following the Great EastJapan Earthquake演題:A Study of Research Publications Relatedto Earthquakes and Heart Failure Following the140人道研究ジャーナルVol. 3, 2014