ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014(ICJ)の1996年の勧告的意見によると、核兵器の使用は、慣習国際法にも国際条約にも包括的な禁止は存在しないとはいえ、その影響の規模のために、通常は(usually)1国際人道法に違反する。仮署名、署名及び批准(Initials, signature andratification)国際条約の交渉において、交渉者は、確定したものとして合意文書の各ページの下部に仮署名する。全権委員(全権委任状を有する国の代表)の署名は、条約の最後に添えられる。署名式は、条約交渉の終了を表し、そして署名国に条約に従って誠実に行動することを義務づける。条約に特別の規定がない限り、国は署名によって直ちに条約の締約国になるわけではない。批准は、国際的なレベルにおいて条約を尊重することを国に約束させる行為である。スイスでは、連邦参事会が法又は条約に基づき単独で署名及び批准することが認められる場合を除き、連邦議会(議会の両議院)が条約の批准を承認する。環境(Environment)自然環境に対して広範、長期的かつ深刻な損害を与え得る攻撃及び戦闘方法は、ジュネーヴ諸条約の第一追加議定書によって明示的に禁止される。区別及び均衡の原則のような、慣習国際法の一般諸原則は、環境の保護を確保する。慣習国際法(Customary international law)慣習は、国際条約とともに国の権利及び義務の二つの主要な源泉の一つである。慣習国際法は、国が義務に基づき行動していると信じながら、ある態度をとるときに言及される。慣習法の形成には、二つの要素が求められる。すなわち、国の同一の行為の体系的な反復、及びそれらの国が国際法の規則に従って行動しているという確信である。国際人道法の諸規定の大部分、及び特に敵対行為に関する諸規定は、現在では慣習国際法でも定められており、故に国家及び非国家主体の双方を拘束する。間諜(Spies)間諜は、敵が支配する地域において軍事的価値のある情報を得ることを密かに企図する者である。文民の被服を着用して活動する間諜は、戦闘員となる権利を有さず、そして捕らえられた場合、捕虜の地位は与えられない。他方、軍隊の制服を着用する間諜は戦闘員とみなされ、捕らえられた場合は捕虜の地位が与えられる。寄託者(Depositary)国際条約の寄託者は、国又は国際組織で、その任務は主に公証人のそれであって、文書の保管、文書の認証、通報、留保及び宣言の受領、保管及び伝達を含む。スイスは、1949年の四つのジュネーヴ諸条約、1977年の第一及び第二追加議定書、そして2005年の第三追加議定書を含む多数の国際条約の寄託者である。基本的な保障(Fundamental guarantees)国際人道法は、1949年のジュネーヴ諸条約に基づいて、一層有利な待遇の利益を享有することがない者に基本的な保障を与える。この最小限の保護には、例えば、拷問の禁止及び他の残虐な、非人道的な又は品位戦争における人々(People on War)戦闘員と文民は、戦争をどのように経験するのか。なぜ戦争中には、人道の基本的価値は無視されるのだろうか。「戦争における人々」プロジェクトを通じて、赤十字国際員会は、戦争の諸相について12,000人以上にインタビューを行った。インタビューは、戦争被害を受けた12カ国で実施された*。結果は、2000年に公表された。www.icrc.org/Web/Eng/siteeng0.nsf/html/p0758*アフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、コロンビア、エルサルバドル、グルジア/アブハジア、イスラエル、パレスチナ占領地域、レバノン、ナイジェリア、フィリピン、ソマリア、南アフリカ146人道研究ジャーナルVol. 3, 2014