ブックタイトル人道ジャーナル第3号
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人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014できる。事業分野3:赤十字・赤新月による事業開発への貢献の強化保健、災害管理、給水・衛生の分野で連盟の長期持続可能な開発モデルが導入され、アジア太平洋地域の各国赤十字・赤新月社の地域の回復力(resilience)を高めるための活動に貢献している。また、ポリオ撲滅運動がパキスタンとアフガニスタンで続けられている。連盟とフランス赤十字社が協議した結果、連盟の世界救急リファレンス・センター(Global First AidReference Centre)が設立された。このセンターは、以前はヨーロッパ・リファレンス・センターと呼ばれていたものであるが、赤十字・赤新月の提言と国際的な科学ガイドラインに従った救急訓練を開発する研究拠点となっている。また、各国赤十字・赤新月社の国内訓練の支援やネットワーク全体の情報共有、救急活動の品質管理、赤十字・赤新月運動内部での救急活動の統一なども担う。2012年5月、連盟と、イタリア赤十字社およびVilla Marainiは、「健康被害の軽減に関する研究と教育のパートナーシップ(Partnership on Research and Training in Harm Reduction)」の覚書を交わした。コミュニティー・ベースの保健と救急(CBHFA:Community Based Health and First Aid)- 2012年は、各国赤十字・赤新月社97社がCBHFAの取り組みを活用し、合計283万2,835人の受益者に支援の手を差し伸べた。給水・衛生、救急医療の支援-約150万人の受益者が緊急時に水と衛生用品を支給され、衛生サービスを受けた。2012年は、36件の緊急アピールすべてに技術サポートを提供した。また、2012年には緊急対応ユニット(ERU)を整備している各国赤十字・赤新月社10社に対し、ERUの技術研修やFACTの評価・研修など、世界的な救援ニーズの高まりへの対応能力を強化するための技術支援を提供した。世界の給水・衛生イニシアティブ-長期的な「世界の給水・衛生イニシアティブ(GWSI:Global Water &Sanitation Initiative)」の計画整備によって、2012年は約150万人の受益者に支援を提供した。HIV/エイズ?各国赤十字・赤新月社65社の報告によると、2012年は802万2,965人の受益者にサービスを提供した。2009~2012年、HIVグローバル・アライアンス(Global Alliance on HIV)は、計6,793万3,921人の受益者に支援の手を伸ばした。マラリア- 2012年、マラリアに関するメッセージを携えた1万9,000人のボランティアが合計810万人の受益者に支援を提供した。各国赤十字・赤新月社122社から寄せられたデータをもとに、2011年の災害リスク軽減マップを作成した。その結果、2011年は97ヵ国以上で2,030万人の弱者が各社の災害リスク軽減活動の恩恵を受けた。同年の総経費は約9,530万スイスフランとなり、世界的な災害リスク軽減のための経費は2009年に比べ2,720万スイスフラン増加した。人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 221