ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014Strategy)の策定プロセスに着手する機会も提供した。2012年10月19日、汎アフリカユース会議(Pan African Youth Conference)がアディスアベバで開催され、エチオピア赤十字社のユースリーダー20人に加え、アフリカ各国の赤十字・赤新月社からも約50人のユースリーダーが参加した。「アフリカに投資する若者(Youth investing in Africa)」をテーマとし、「起業家精神」や「イノベーション」、「持続可能な開発と生活基盤の充実のための若者主導の事業の共有」について集中的に協議した。この会議の結果、ユース宣言が採択され、当地における活動やユースネットワークの強化活動の指針として用いられている。一方、「行動変化を促す存在としての若者(YABC:Youth as Agents of Behavioural Change)」の影響調査については、これに着手し、調査を完了した。2013年1月、連盟の「ジェンダーと多様性に関する戦略的枠組み(Strategic Framework on Gender andDiversity Issues)」が事務局によって採択された。この枠組みは、事務局と各国赤十字・赤新月社46社(アフリカ5社、南北アメリカ19社、アジア太平洋6社、ヨーロッパ8社、中東・北アフリカ地域8社)が参加した草案作成プロジェクトの成果である。この事業は、(1)ジェンダーと多様性をプログラムやサービス、ツールに組みこむ、(2)組織(内)のあらゆるレベルにおけるジェンダーおよび多様性の構成を改善する、(3)基本原則と人道的価値観の積極的推進により、男女の不平等や男女差別、ジェンダーに基づく暴力などを低減する、という3つの目標を掲げている。この枠組みをすべての事業グループおよびゾーン全体で導入するにあたり、その監督役として部門横断的なタスクフォースが設けられた。2012年3月、ローマ(イタリア)で地中海沿岸地域の移住における人道問題を話し合う赤十字・赤新月運動のハイレベル会合が開かれた。イタリア赤十字社の主催によるこの会合には、地中海沿岸六ヵ国の赤十字・赤新月社(イタリア、マルタ、スペインおよび地中海沿岸地域協力センター(Centre for Cooperation in theMediterranean)、チュニジア、リビア、エジプト)と赤十字国際委員会、連盟だけでなく、国際移住機関や国連難民高等弁務官事務所といったパートナー組織も参加した。2013年3月、バルセロナで地中海沿岸地域協力センターの主催するフォローアップ会合が開かれ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、エジプト、フランス、ギリシャ、イタリア、マルタ、モーリタニア、モロッコ、スペイン、チュニジアの各赤十字・赤新月社の代表者が参加した。この2013年の赤十字・赤新月運動の会合では、地中海沿岸地域全体で移住に対する共通の戦略を策定し、その後これを推進するため、ローマで開催された赤十字・赤新月運動のハイレベル会合の提言のフォローアップに注力し、前回の会合以降、各社がどのように移住問題に取り組んできたかについて教訓を含めて検証した。また移住問題における人道的対応の強化に関して、各社の経験の活用が検討された。2012年4月、連盟のユース部門は、ドバイ国際人道援助・開発(DIHAD:Dubai InternationalHumanitarian Aid and Development)会議に参加した。青少年委員会の委員長は、若者のリーダーシップをテーマとしたパネルディスカッションで意見を述べた。また連盟とブリティッシュ・カウンシルは、「変化を促す若者(Young People as Agents of Change)」と題した2つのサイドイベントを開催した。このイベントは、ユースネットワークに関する連盟の世界会議に引き継がれ、ユースネットワークの強化と地域レベルで実人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 223