ブックタイトル人道ジャーナル第3号
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人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014概要DCMAB(災害・危機管理審議会)は、「原則および規則」の改訂プロセスを監督し、改訂版「赤十字・赤新月の人道支援活動の原則および規則」文書が改訂プロセスの全過程において各国赤十字・赤新月社から適切な情報や支援の提供を受け、2013年の総会で採択されるよう理事会と協力している。「原則および規則」の協議プロセスでは、2012年に開催された協議会と2013年初めのフォローアップ会合、ならびにその他のさまざまな会合やワークショップにおける議論を通じて、また事務局へ意見書を提出するよう各国赤十字・赤新月社に勧めることにより、118の各国赤十字・赤新月社を関与させることに成功した。「原則および規則」の改訂プロセスは、赤十字・赤新月運動の協調と協力の強化に赤十字・赤新月運動の全ての構成員を関与させることを目的として開始された新たなプロセスに貢献している。各国赤十字・赤新月社は、「原則および規則」に対するフィードバックを提供しながら、赤十字・赤新月運動の新たな協調・協力プロセスに関する期待と要求を共有している。各国赤十字・赤新月社は、あらゆる状況において赤十字・赤新月運動内の協力と協調に明確な指針を与える包括的な枠組みを要求している。DCMABは、災害管理方針の枠組み策定と既存の災害管理関連方針の合理化において、連盟方針枠組みタスクフォース(IFRC Policy Framework Task Force)と連携している。DCMABは、連盟が人道支援分野におけるマーケットシェアを失う危険性について懸念を表明しており、信頼性のある人道支援提供を実施できるよう現場におけるプレゼンスを維持するため、現在の業務モデルを見直すよう事務局に提言する。理事会の承認済み作業計画に従った導入とフォローアップ2010年9月から2013年6月までのDCMABの活動の主眼は、2010年12月に理事会の承認を得た作業計画に記載されている以下の3つの主要分野について監督および助言を行うことに置かれた。1)「原則および規則」の改訂プロセス、2)災害管理方針の枠組み、3)災害・危機管理における説明責任とパフォーマンス管理。これら3つの活動分野における進展は以下の通りである。1.連盟内部における効果的な災害・危機管理のための適切なシステムと手引き書の作成支援。これはおもに「赤十字・赤新月の災害救援活動の原則および規則」の改訂支援により行われる。「原則および規則」の改訂における目標は、DCMABの監督のもとで完全に達成された。協議プロセスでは、各国赤十字・赤新月社が幅広く関与し、その意見が改訂プロセスに採り入れられた。DCMABの2012年と2013年の会合では、「原則および規則」の改訂プロセスの監督作業に重点が置かれた。DCMABは草案文書と各国赤十字・赤新月社からの主要なフィードバックを再検討した。DCMABのメンバーは、監督作業に加えて、赤十字・赤新月社の協議会の促進と、協議・改訂プロセスへの継続的支援の提供にも尽力した。DCMABは各国赤十字・赤新月社が常に積極的にプロセスに関与し、意見や懸念を表明できるよう各国赤十字・赤新月社と連絡を取り合った。またDCMABは、赤十字国際委員会(ICRC)が改訂プロセスに全面的に関与できるよう尽力した。人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 231