ブックタイトル人道ジャーナル第3号
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人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014協議プロセスには、2012年に行われた「原則および規則」協議会を通じて、118の各国赤十字・赤新月社から250人以上の代表者が関与した。2013年にはさらに協議を進めるために協議スケジュールが延長された。2013年の初めに開催されたいくつかの地域会合や人道支援に関する会合で、「原則および規則」の改訂についてのフォローアップ議論が行われた。2013年9月までに、2012年12月と2013年5月に共有された2つの草案について、41の各国赤十字・赤新月社から68の意見書が寄せられた。各国赤十字・赤新月社は意見書の中で、詳細な提案を行ったり、特定の条項について説明を求めたりした。1,000件を超える具体的な意見が寄せられ、全体的利益のための最良のバランスを見出すべく慎重な検討が行われた。2.「2020年戦略」の戦略目標1の達成のための総合的方針枠組みの策定連盟方針枠組み(IFRC Policy Framework)に基づく災害管理方針の枠組み策定が進められ、新しい総合的災害管理方針の起草作業が開始された。この総合的災害管理方針には、災害対策・救援・復興プログラムの策定アプローチが含まれる。2007年と2011年に実施された方針の再検討過程では、ほとんどの災害管理関連方針を改訂する必要があることが明らかになり、解消すべき方針のギャップが特定された。DCMABのメンバー2人が連盟方針枠組みタスクフォース(IFRC Policy Framework Task Force)に参加し、DCMABの方針の調整が連盟の全体的な方針枠組みに沿ったものとなるよう尽力した。DCMABは「2020年戦略」の戦略目標1に基づく単一の総合的災害管理方針を作成するため、災害管理方針の枠組みを明確に定義する作業に集中した。またDCMABは、危機関連の専門用語の共通解釈、災害および危機後の復興に向けた最良のアプローチ、ならびに総合的災害管理方針において検討されることになる、災害対策や災害リスク削減措置といった要素の緊急アピールへの組み込みなど、方針の主要分野についても検討した。3.連盟の災害・危機管理活動における説明責任とパフォーマンス管理説明責任とパフォーマンス管理は、説明責任を新たな重点分野の一つとみなしている「原則および規則」の改訂プロセスを通じて取り組まれた。DCMABは、最近の主要な活動と、パフォーマンスや説明責任に関する戦略および手順についての事務局の作業を見直し、国際援助を必要とする災害や危機に対して連盟全体の能力と資源を動員・調整することを検討した。DCMABは、質の高い人道支援を提供するために必要な資源と現場でのプレゼンスを確保するべく、現在の業務モデルと資金配分を検討するよう事務局に提言する。問題点と得られた教訓DCMABは、「原則および規則」文書の範囲とICRCの関与に関する議論に注意を促している。この議論で232人道研究ジャーナルVol. 3, 2014