ブックタイトル人道ジャーナル第3号
- ページ
- 236/288
このページは 人道ジャーナル第3号 の電子ブックに掲載されている236ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 人道ジャーナル第3号 の電子ブックに掲載されている236ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014結論―総会への推奨事項DCMABは、改訂版「赤十字・赤新月の人道支援活動の原則および規則」が2013年の総会で採択され、2015年の赤十字・赤新月国際会議に付託されるよう推奨する。DCMABは、事務局が災害管理方針の優先事項に関する作業、特に新たな審議会が設立される場合にはその監督のもとでの総合的災害管理方針の策定を継続するよう推奨する。この審議会は引き続き、災害・危機管理関連方針のギャップを特定し、小方針の作成または既存方針の打ち切りの必要性を検討する。DCMABは、赤十字・赤新月運動の構成員間の業務・戦略的連携に関する問題を解決し、一つの赤十字・赤新月運動として協働する集団とみなされるようになるための重要な機会として、新たな赤十字・赤新月運動の協調・協力枠組みを歓迎する。新たな審議会が設立される場合、DCMABは以下の点が考慮されるよう推奨する。?審議会の目的を明確にすること。?審議会の活動を、明確な必要性と理事会により委任された任務に基づくものとすること。?理事会は、審議会に付託する可能性のある重要な問題についての助言を得るために審議会を利用し、審議会にフィードバックを提供すること。?審議会メンバーの技術的専門知識と、その活動に対する個人的献身が非常に重要であること。提言の実施とモニタリング―実施状況をどのようにモニタリングし、総会に報告するかDCMABは、各国赤十字・赤新月社が強く期待する通り2015年の赤十字・赤新月国際会議で改訂版「原則および規則」を採択することを視野に入れて、各国政府との協議を直ちに開始するよう推奨する。これらの会談においては、赤十字・赤新月運動の協調と協力の強化に関する作業についても検討するべきである。DCMABは、過去の「原則および規則」において経験されたような不履行について懸念を表明し、優良慣行やパートナーシップの認識、および継続的なモニタリングによって順守意欲を高めることを提案する。実施状況については、適切な統治機構を通じて総会に報告されなければならない。DCMABは新たに開始されたプロセスを考慮して、赤十字・赤新月運動の新しい協調・協力プロセスが透明かつ完全な参加型としてメンバー各社を含めるものとなるという期待を各国赤十字・赤新月社が表明していることを強調している。各国赤十字・赤新月社は、赤十字・赤新月運動の人道支援活動の全体的構造を定義し、紛争やその他の暴力的状況を含むあらゆる状況における赤十字・赤新月運動内の協調と協力に明確な助言を与える包括的な枠組みを求めている。DCMABは、災害・危機管理部門に新たな審議会が設立されるのであれば、その審議会が赤十字・赤新月運動の協調と協力の強化プロセスを監督するよう推奨する。234人道研究ジャーナルVol. 3, 2014