ブックタイトル人道ジャーナル第3号

概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014原則1.我々、すなわち各国赤十字・赤新月社および国際赤十字・赤新月社連盟は、全ての被災者にはそれぞれのニーズと優先事項に応じた援助を受ける資格があると考える。2.我々は、全ての被災者の尊厳を尊重する。これには被災者の生活や生計手段に影響を及ぼす決定への被災者の意義ある関与が含まれる。3.我々は被災者、特にあらゆる形態の差別により弱者とされている人々を保護することを約束する。4.我々は、困っている人々に人道支援を提供する義務を負う。我々は、自国の被災者のニーズに応える第一義的責任を有する国家と提携する。5.我々は、リスクにさらされている人々や被災者に代わって、これらの人々の脆弱性と満たされていない人道ニーズに対処するための行動の拡大を提唱する。6.我々は、我々のネットワークを動員することにより、我々の援助活動を増進・拡大する。我々は、赤十字・赤新月社または国際赤十字・赤新月社連盟により提供される全ての国際援助が被災国の赤十字・赤新月社の同意を得たうえで行われることを約束する。7.我々は、互いの主要かつ優先的なパートナーである。我々は、さらに活動の範囲と規模を拡大し、有効性を高めるため、基本原則に従い、外部機関との業務的パートナーシップを追求する。8.我々は、我々の援助活動が内部的にもまた関連する外部機関との間においても十分に調整のとれたものとなるよう努める。9.我々は、我々の援助活動が適切で効率的かつ効果的で説明責任を果たし得るものとなるよう努めるとともに、被災者のために救援から復興への移行を支援する。10.我々は、現地の能力を基盤とした、現地の災害対応メカニズムを補完する国際援助を提供するとともに、将来の災害への対策に貢献し、長期的な回復力を強化する。我々の援助活動は、赤十字・赤新月運動の基本原則に従う。それは人道に基づき、公平性、中立性、独立性を尊重し、単一性と世界性にのっとり、奉仕を基盤とする。238人道研究ジャーナルVol. 3, 2014