ブックタイトル人道ジャーナル第3号

概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014場合、連盟を通じ、時宜を得た方法によって、適切な規模で、または適用される基準に従って、赤十字・赤新月の援助を要求する。1.9被災者の人道ニーズに応えるために国際援助が要請される場合、赤十字・赤新月社は必要に応じて以下のような支援を連盟に要請する。a.連盟の災害救援緊急基金からの緊急財政支援。b.当該赤十字・赤新月社の代理としての緊急アピールの発表。c.世界／地域の災害対応ツールの配備要請。d.技術面、管理面、または付加的な調整に関する支援の要請。1.10赤十字・赤新月社は、連盟との間で合意され、確立された調整枠組みに従って、各国赤十字・赤新月社からの二国間援助を要請することもできる。1.11国際人道支援の要請がなく、赤十字・赤新月社がかかる援助を受ける場合、当該赤十字・赤新月社は必要に応じて連盟の支援のもと、かかる援助を受け、調整し、説明し、報告するための枠組みを確立する。（C）協調的で原則に基づいた対応1.12赤十字・赤新月社は、連盟およびそのパートナーとともに、赤十字・赤新月国際人道支援の戦略目標を定義する。1.13赤十字・赤新月社は、赤十字・赤新月の国際援助が赤十字・赤新月運動の内外機関間で戦略的にも技術的にも効果的に調整のとれたものとなるよう、連盟と協力する。1.14赤十字・赤新月社は、国内に流入する国際人道支援の全体的調整について公的機関への支援を申し出ることができる。1.15赤十字・赤新月社は、受け取った資金や物資および発生した支出についての説明責任の遂行と定期報告を可能にするためのシステム、手順、適切なプロセスを整えるよう努める。1.16赤十字・赤新月社は、確立された赤十字・赤新月運動の調整システムを通じて、以下に関する情報を共有する。a.進行中のニーズ・リスク評価の結果。b.業務計画および能力強化の進捗状況。c.政府の優先事項と国内の他の機関の活動。d.未使用資金の使用計画など、業務上または制度上のあらゆる懸念やリスク。および、e.資源および業務能力に関する新たなギャップ。1.17赤十字・赤新月社は、スタッフおよびボランティアの保護とその被災地や被災者への安全なアクセスのための適切な安全保障体制を整えるべく、連盟および他の赤十字・赤新月社と協力する。1.18赤十字・赤新月社は、赤十字・赤新月の人道支援のための必要かつ適切な法的基盤を確保するべく、連盟と協力する。1.19赤十字・赤新月社は連盟とともに、公的機関との合意に従って赤十字・赤新月の物資と要員の被災国への適時アクセスを促進する。1.20近隣諸国の国境地帯に影響を及ぼす災害においては、関連する赤十字・赤新月社は、直接または連盟を通じて互いに継続的な情報交換を行い、適切な場合には被災者へのアクセスの改善または提供される人道支援の質の改善のために協力する。240人道研究ジャーナルVol. 3, 2014