ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 20141.21赤十字・赤新月社が請求も受け取りへの合意もしていない物資、または不適当な品質の物資を受け取った場合、その赤十字・赤新月社は自らの裁量でそれらの物資を自由に使用または処分することができる。請求していない物資の受け取りまたは処分のために赤十字・赤新月社が被った全ての費用は、その物資を送った赤十字・赤新月社が負う(2.4.を参照)。1.22赤十字・赤新月社は、発生する可能性のある二次災害に備え、災害対応中の災害リスクを削減するために十分な資源を配分するよう努める。2.国際援助を提供する赤十字・赤新月社(A)災害対策2.1効率的で調整のとれた国際援助を行うため、赤十字・赤新月社は必要に応じて連盟と協力して以下のことを行う。a.組織的な評価および有事計画策定プロセスやシミュレーシヨン演習に参加する。b.要請に応じて、赤十字・赤新月社の公的機関との関与を支援する。c.人道支援や協力の提供に関する事前協定を締結し、これを連盟を通じて赤十字・赤新月運動のパートナーと共有する。d.関連救援物資の事前配備とサージキャパシティを確保する。e.世界・地域・国の災害対応メカニズムとサージキャパシティツールの協調的開発を支援する。f.計画策定に指針を与え、近く発生する可能性のある人道支援ニーズについてパートナーに警告するため、災害情報を定期的にモニタリングする。および、g.災害対応スタッフやボランティアに十分な訓練と準備を提供する。(B)援助要請への対応2.2赤十字・赤新月社は、被災国の赤十字・赤新月社の同意がある場合にのみ、他国で人道支援を提供する。2.3全ての援助は、援助を要請する赤十字・赤新月社が連盟の支援のもとで特定した人道ニーズと優先事項に応えるものでなければならず、適用される調整メカニズムに従ったものでなければならない。2.4援助を提供する赤十字・赤新月社は、援助を受ける側の赤十字・赤新月社が請求していない、受け取りに同意していない、または品質が不適当であると判断されたあらゆる物資の受け取りまたは処分のために受け取り側の赤十字・赤新月社が被った全ての費用について責任を負う(1.22.を参照)。2.5赤十字・赤新月社は、国際人道支援を提供する際、赤十字・赤新月の援助提供経路を優先させる。赤十字・赤新月運動以外の援助提供経路(外部パートナーへの寄付を含む)は、被災国の赤十字・赤新月社との合意がある場合にのみ使用される。赤十字・赤新月社はこれについて国際赤十字・赤新月社連盟に通知する。2.6世界/地域の災害対応メカニズムとサージキャパシティツールが配備されている場合、初期支援はこれらを通じて提供されなければならず、業務上の効率性と有効性を確保するため、これらのメカニズムやツールと協調のとれたものにしなければならない。人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 241