ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014決議1核兵器廃絶への取り組み:4ヵ年行動計画代表者会議は、核兵器の使用が人類にもたらす筆舌に尽くしがたい苦悩や食糧生産、環境、次世代の人々に対する脅威といった、人道上最悪の影響に対する深い憂慮を改めて表明し、核兵器がもたらす人道上の影響、十分な人道的対応能力の欠如、ならびに核兵器の使用に起因する国際人道法上の問題について2011年に代表者会議が提起した懸念を、国内外のフォーラムにおいて各国政府が次第に認識し議題として取り上げるようになってきたことに対して満足の意を表し、核兵器の人道上の影響に関する会議(2013年3月)、核拡散防止条約批准国による2015年再検討会議に向けた準備委員会会合(2012年、2013年)、核軍縮を推進する多国間協議に関連する国連作業部会会合、および核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合をはじめ、核兵器が再び使用されることを決して許さず、その廃絶を掲げるさまざまな多国間、二国間、一国内のイニシアチブが継続されるとともに新たに発議されていることを歓迎し、2014年2月に核兵器の人道上の影響に関する会議の主催を表明したメキシコ政府の決定もまた歓迎し、2011年代表者会議の決議1で規定された立場と行動を再確認するとともに、ウィーン(2012年)と広島(2013年)での各国赤十字・赤新月社によるワークショップの開催や核問題に関する取り組みを支援する各国赤十字・赤新月社のネットワークの立ち上げなど、国内・国際レベルで核廃絶のための行動を国際赤十字・赤新月運動の構成員が推進していることを称賛し、核兵器の使用による人道上最悪の影響に対する認識を高め、(a)核兵器を再び使用させない、(b)核兵器の使用を禁止して完全に廃絶する、という目標の実現に向けて前進していくためには、なお一層の努力が必要であることを認識し、1.「核兵器廃絶への取り組み:4ヵ年行動計画」を採択する。2.国際赤十字・赤新月運動のすべての構成員が、以下の具体的措置によって行動計画を履行するよう強く要請する。(a)行動計画に設定されている活動に可能な限り取り組み、(i)核兵器の使用による人道上最悪の影響、(ii)十分な人道的対応能力の欠如、(iii)核兵器の使用と国際人道法のルールを両立させることは困難であるとする2011年の決議1に表明された立場、(iv)核兵器の使用禁止およびその廃絶に向けた具体的行動の必要性、に対する認識を高める。(b)可能な限り政府と連携して、(i)核兵器の脅威に取り組む現行のフォーラムに積極的に参加する、(ii)核兵器に対する国際赤十字・赤新月運動の懸念と立場を広く社会に伝える、(iii)すでになされている誓約や国際協定に基づいて、核兵器の使用禁止と廃絶のための法的拘束力のある国際協定の交渉につな人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 255