ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014?各国赤十字・赤新月社は、人道外交という枠組みを活用して、可能なかぎり以下のような広報・伝達活動に着手する。??核兵器に対する国際赤十字・赤新月運動の懸念と立場を国内の一般市民に伝える。その手段としては、印刷物、ソーシャルメディア、デジタルメディア、電子メディアなどが考えられる。??議員や保健分野の専門家など、市民社会においてこの問題に関係を有している該当者向けに公開イベント(セミナー、会議、プレゼンテーション、公開討論会など)を主催する。??核兵器問題に関心のある、あるいは積極的に取り組んでいる、とくに学術、保健医療、人道、環境、法律、科学分野の専門性を有する人々と、国際赤十字・赤新月運動の懸念と立場を共有する機会を見出すよう努める。??核兵器が人道主義に及ぼす影響という問題に若者たちが積極的に関与していくように教育し働きかけていく。??国内で広く配布している出版物(ニュースレター、雑誌、最新情報、通信など)で、国際赤十字・赤新月運動の立場と懸念を盛り込みながら、核兵器を使用することによる人道上最悪の影響に関する特集を掲載する。?各国赤十字・赤新月社は国内の災害対策機関と協働して、(a)核爆発が各国の領土あるいは地域および当該機関の対応能力に及ぼすと想定される人道上の影響について調査し、(b)核兵器に対する国の立場の明確化に災害対策当局が関与するように働きかける。2.地域?各国赤十字・赤新月社は、必要に応じてICRCの支援を受けながら、地域での関連フォーラム(地域機構の会議など)で各国政府が核兵器の人道上の影響をテーマとして取り上げ、国際赤十字・赤新月運動の人道上の懸念を反映した地域共通の立場を確立するように働きかける。?各国赤十字・赤新月社は、可能であれば、一般市民、専門家ならびに政府と協働してその経験や資料を共有するための地域ネットワークを構築する。3.国際各国赤十字・赤新月社は、メキシコで開催予定(2014年2月)の核兵器の人道上の影響に関する会議、核軍縮を推進する多国間協議に関する国連作業部会(2014年まで存続の場合)、2015年核拡散防止条約批准国再検討会議およびその準備会議、軍縮会議、国連総会第一委員会など、核兵器の人道上の影響と核軍縮について話し合う多国間会合に政府が積極的に参加し、そうしたフォーラムに向けて政府の立場を表明する際に国際赤十字・赤新月運動の懸念事項を考慮するように働きかける。? ICRCは、多国間の関連フォーラムにおいて国際赤十字・赤新月運動を代表する主導的役割を維持し、各国赤十字・赤新月社が達成した成果、次に取り組むステップ、ならびに行動の機会について適宜報告をおこなう。?連盟は、多国間の関連会合への各国赤十字・赤新月社の参加を調整し、また、核兵器の使用に対して人258人道研究ジャーナルVol. 3, 2014