ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014付属書1国際赤十字・赤新月運動の新たな方向性人道こそ未来行動指針?協力?協働序文人道支援活動の150年という節目に国際赤十字・赤新月運動の歴史を振り返ると、誇らしい功績の数々が回想される。とはいうものの、世界は急速に、そして大きく変化しており、国際赤十字・赤新月運動は深刻な問題に直面している。??受益者の情報収集力と教育度が向上し、自分のニーズと関心を表明する能力が高まっている。??資金援助を呼び込む点で、国際赤十字・赤新月運動よりもわかりやすく組織化されて、しかも大きな成功を収めている競合相手が国際的にも国内的にも増加している。??政府や一般市民の注視の眼が増し、期待される水準が高まっている。??効率的である必要性があり、また、社会からもそう認識されている。??国際赤十字・赤新月運動の動員力と政府との独自の結びつきを維持していく。??対外的に効果のある協力関係を結ぶ。??内部の協力関係を構築する。私たちはいくつかの戦略的手段を有している。各国赤十字・赤新月社独自の計画、そして、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)の2020年戦略ならびに赤十字国際委員会(ICRC)の2011~2014年戦略である。これらはすべて、私たちに国際赤十字・赤新月運動の方向性と行動の共有基盤を与えてくれるものである。2001年に採択され2005年に更新された国際赤十字・赤新月運動の戦略はこれまで良好な結果をもたらしており、そのほとんどが実行に移されている。まだ実行されていない戦略要素は、直接関係のある構成員が実行に向けて取り組んでいく。本書では、一つの新しいアプローチを選択した。まず、注目すべき分野を幅広く特定して、次ページで設定した構成にそれらを整理した。国際赤十字・赤新月運動の各構成員は、独自の判断で優先すべき問題を決定する。次回の代表者会議で参集した際には、各構成員での取り組み結果を報告し、以後2年間の戦略の見直しを共同でおこなう。各国赤十字・赤新月社、ICRC、ならびに連盟は、これまでに多くのことを成し遂げてきた。そしてこれからも、さらに多くのことを成し遂げなければならない。現行の戦略国際赤十字・赤新月運動は、運動全体ならびに各構成員にとって重要な数多くの目標について合意している260人道研究ジャーナルVol. 3, 2014