ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014が、それを実現していくための基盤づくりとしてなすべきことを数多く抱えている。各国赤十字・赤新月社は、国際的合意事項を参考にし、それに寄与する形で、自身の戦略的計画に一層の投資をおこなってきた。運動戦略の戦略的目標とは以下のことであった。??国際赤十字・赤新月運動構成員の強化??協力関係と一体性の増大による運動の有効性・効率性の向上??国際赤十字・赤新月運動に対するイメージ、および政府や外部パートナーとの関係の強化ICRCの2011~2014年の戦略「援助を必要としている人々のために大きな成果の達成を」では、4つの戦略的目標が掲げられている。??ICRCの活動範囲を拡充する。??ICRCの対応を、状況に適合した総合的なものに強化する。??ICRCのミッションに関わる法律上・政治上の問題についての議論を形成する。??ICRCの活動を最適化する。連盟の2020年に向けての戦略「命を救う、意識を変える」では、「より多くの活動、より良い活動、より多くの人々へ」というモットーに基づく三つの戦略的目標が掲げられている。??生命を救い、生活を守り、災害や危機的状況からの復興促進に取り組む。??健康的で安全な生活を可能にする。??社会的一体性、非暴力・文化および平和を促進する。人道(Humanity)国際赤十字・赤新月運動(以下「赤十字・赤新月」という。)は、戦場において差別なく負傷者に救護を与えたいという願いから生まれ、あらゆる状況下において人間の苦痛を予防し軽減することに、国際的及び国内的に努力する。その目的は生命と健康を守り、人間の尊重を確保することにある。赤十字・赤新月はすべての国民間の相互理解、友情、協力及び堅固な平和を助長する。公平(Impartiality)赤十字・赤新月は、国籍、人種、宗教、社会的地位又は政治上の意見によるいかなる差別をもしない。赤十字・赤新月は、ただ苦痛の度合いにしたがって個人を救うことに努め、その場合、最も急を要する困苦をまっさきに取り扱う。中立(Neutrality)すべての人からいつも信頼を受けるために、赤十字・赤新月は、戦闘行為の時いずれの側にも加わることを控え、いかなる場合にも、政治的、人種的、宗教的又は思想的性格の紛争には参加しない。独立(Independence)赤十字・赤新月は独立である。各国赤十字社・赤新月社は、その国の政府の人道的事業の補助者であり、その国の法律にしたがうが、つねに赤十字・赤新月の諸原則にしたがって行動できるようその自主性を保たなけ人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 261