ブックタイトル人道ジャーナル第3号
- ページ
- 267/288
このページは 人道ジャーナル第3号 の電子ブックに掲載されている267ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 人道ジャーナル第3号 の電子ブックに掲載されている267ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014ーラムに関する常置委員会作業部会の報告書に、感謝と共に注目する。2.国際赤十字・赤新月運動の定例会議の有効性および影響を向上させるべくさらなる方法や手段の検討を継続的に行うことを、その恒久的任務の一環として、常置委員会に要請する。3.この点においてその任務の範疇である変革を行い、これについて報告し、2015年代表者会議に対し改善に向けたさらなる提案を行うよう常置委員会に促す。4.将来に向けたモデルとして、シドニーにおける会議の共同開会式の開催を歓迎する。決議4国際赤十字・赤新月運動の調整および協力の強化2013年代表者会議は、国際赤十字・赤新月運動の戦略の改訂を採択するとともに、世界規模での脆弱性の増大という難題に対処して救援を必要としている人々により多くの手を差し伸べるために「より効果的な協力」をすべての運動構成員に求めた、2005年代表者会議の決議6を想起し、さらに、「国際赤十字・赤新月運動構成組織の国際的活動の組織化に関する合意」(セビリア合意)を採択した1997年代表者会議の決議6、「セビリア合意の履行を強化するための補完的方策」を採択した2005年代表者会議の決議8、および、これらの追跡調査報告を想起し、人道的対応に関する各国政府の主権主張の増大に伴う人道主義を取り巻く環境の変動、人道支援の政治化の進行、関係団体の増加、変化する脆弱性のパターン、アクセス上の課題、紛争の複雑化・深刻化、気候変動や天然資源の枯渇ならびに絶え間ない人口増加・移動などと関連する災害・危機発生率の上昇といった事項を認識し、国内での国際赤十字・赤新月運動の発展を担い緊急時の対応を主導する組織としての各国赤十字・赤新月社の能力や寄せられる期待の増大などを受けて運動内に生まれている方向性、全運動構成員間の意思疎通の複雑化、調整を求める声ならびに真に効果的な調整の提供や調整にあたって合意を得る上での課題、ならびに、ますます競争が激化する環境において誠意と責任感をもって能力を発揮し役割を果たすことを求める声に留意し、さらに、国際赤十字・赤新月運動はこうした内外の動向に順応し対処する最善の方法を追求し続けなければならないということを認識し、人命を救い守る上では地域および国内での対応が極めて重要であり、「各国赤十字・赤新月社は国際赤十字・赤新月運動の基本単位であり、原動力となる存在である」(国際赤十字・赤新月運動規約第3条)ことを改めて確認し、運動規約にあるとおり、地域および国内での対応を強化・補完するためには各国赤十字・赤新月社間の国際的な結束が求められることを想起し、人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 265