ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014関する決議を採択することを求めるIBIリファレンス・グループの勧告に注目し、各国赤十字・赤新月社、ICRCおよび連盟といった個々の運動構成員がそれぞれもつブランド・アイデンティティーを管理するという困難な課題を認識し、国際的な(国境を越えて広がる)評価の下落の危機に対して、運動構成員が従来からのメディアの他にソーシャル・メディアも活用して共通のアプローチや実践を作り上げるという要望を認識し、ブランド構築プロセスへの取り組み方に対する認識や理解は国際赤十字・赤新月運動内でもさまざまであるものの、各運動構成員の経験、ならびにブランド構築という分野でこれまでに学んだ教訓や能力強化の手段は国際赤十字・赤新月運動全体の利益となり得ることを認識し、社会的弱者の生活を改善する運動構成員の活動に対する理解を高めて活動への支援を強化するためには、公的機関や一般市民などの主要な関係者との間で運動とその機能、役割、価値、活動形態に対する理解を醸成することが今後も重要であることを改めて確認し、ブランドを最大限に保護・管理するためには、運動構成員がつねに国際赤十字・赤新月運動の基本原則と価値観を厳守し、行動やコミュニケーションを通じてそれらを広く社会に伝えていくよう努力しなければならないことを認識し、1991年に標章規制が採択された時から世界は変化しており、コミュニケーションやマーケティング、資金調達の方法は、特にデジタル・メディアにおいて洗練度と複雑さを増していることを認識し、組織のブランドを保護または表示するものとしての標章の機能を正確に理解して尊重することが極めて重要であることを改めて確認するとともに、1991年の標章規制に対する各国赤十字・赤新月社の理解やその運用に一貫性がないことに危惧の念を抱き、標章の表示などを通じて自己を表現する、わかりやすく一貫性のあるアプローチをすべての運動構成員が採用すること、および、常に国際人道法ならびに運動内で合意されている規制枠組みを順守することの必要性を認識し、1949年ジュネーブ諸条約とそれに付随する1977年・2005年追加議定書、1991年標章規制、ならびに、法人部門パートナーシップに関する運動の方針や2011年標章の使用に関するICRCの調査などのその他の運動の関連規則に示されている、標章使用を管理する既存の規則を運動構成員が認識することを強く求めるとともに、運動の標章ならびに運動構成員それぞれのロゴを表示する際に、全運動構成員の間で実践の一貫性と調和を増大させていくことの重要性を強調し、デジタル的に使用される場合を含み、独自の標章とその表示がもつ特別な性質を保護することの重要性を認識し、ICRCおよび連盟とアイキャン(ICANN)が協議して、「赤十字」、「赤新月」、「赤いクリスタル」という用語およびそれに関連する表示・名称ならびに個々の運動構成員の名称がインターネットのトップレベルドメイン名および第二レベルドメイン名として登録されることを恒久的に留保する取り組みがなされていることを歓迎し、270人道研究ジャーナルVol. 3, 2014