ブックタイトル人道ジャーナル第3号

概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 20141.全運動構成員が、国際ブランド構築構想の戦略ツールを必要に応じて活用し、同構想の指針・勧告を今後のあらゆる活動やプログラムに反映し、国際赤十字・赤新月運動に携わる会員、スタッフおよびボランティアに同構想から生じる要求事項ならびに勧告を熟知させることを、強く要請する。国境を超える問題および国際赤十字・赤新月運動の位置付けに関する問題に対する共通の理解と取り組みの構築2.国境を越えた、国際赤十字・赤新月運動全体でのコミュニケーションに対して運動として統一性のあるアプローチを確立するだけでなく、運動構成員同士で差別化を図ってそれぞれのブランドを強化することを目指す、国際赤十字・赤新月運動の位置付けに関する以下の声明を承認するとともに、必要に応じてこの声明を指針として外部組織とのコミュニケーションを管理し、国際赤十字・赤新月運動について一貫性のある説明をおこなうよう、すべての運動構成員に要請する。「我々は、国際赤十字・赤新月運動の一員である。我々は、人々が危機に対して備え、それに対処し、そこから立ち直ることを助ける世界的人道支援ネットワークである。天災であれ人災であれ、武力紛争であれ、また保健や社会福祉上の問題であれ、赤十字・赤新月社のボランティアやスタッフはそうした問題に直面している人々を差別することなく支援するために存在している。基本原則を指針として、我々は人道の力を動員して人命を救い、人々の苦痛を軽減する。」相互に関連し合うデジタル世界における運動のブランド・アイデンティティー管理3.オンラインでのブランド表示について指針および提言を策定することを歓迎するとともに、国際赤十字・赤新月運動およびその構成員、それらがおこなっている人道活動、ならびにその人道外交上の目標を最善の形で表明し位置付けるために指針および提言を活用し適用することを、すべての運動構成員に対し奨励する。国境を越えた危機における国際赤十字・赤新月運動への評価の管理4.風評リスクへの対応について指針および提言を策定することを歓迎するとともに、国際赤十字・赤新月運動全体とその活動に対して風評リスクが国境を超えて悪影響を及ぼすことを防ぐために指針および提言を活用し適用することを、すべての運動構成員に奨励する。営利・資源動員目的および商業的事業での標章の使用5.指針書『コミュニケーション、マーケティング、資金調達での赤十字・赤新月運動の標章・ロゴの利用』の策定、ならびに、未解決の問題点（標章の「装飾的使用」、パッケージおよびその部材での運動構成員ロゴの表示など）を明確にするという運動構成員の誓約を歓迎するとともに、その指針書で示される指針が現行の規制枠組みを支持するものであって、変更を意図したものではないことを認識する。人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 271