ブックタイトル人道ジャーナル第3号
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人道ジャーナル第3号
The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 20147.本決議に基づき、国際赤十字・赤新月運動のパートナーとの協力のもと関連事項の進捗についてICRCが必要に応じて代表者会議に報告をおこなうよう求める。決議8武力紛争被害者の法的保護の強化:第31回国際会議決議1の履行代表者会議は、第31回赤十字・赤新月国際会議の決議1で確認しているとおり、現代の武力紛争の課題を踏まえ、国際人道法(IHL)順守のメカニズムの実効性ならびに非国際的武力紛争(NIAC)に関連して自由を奪われた人々の法的保護を強化する必要があることを認識し、i)武力紛争に関連して自由を奪われた全ての人々への法的保護においてIHLが引き続き有効かつ適用可能であることを保証し、ii)IHL順守のメカニズムの実効性を強化・保証すべく、赤十字国際委員会(ICRC)が、各国、また該当する場合には国際組織および地域組織などその他の関係主体と協力して、さらに調査、協議、議論を重ね、広範に渡る選択肢や推奨事項を特定し提案するよう決議1が要請したこと、ならびに、各国赤十字・赤新月社を含む国際会議の全メンバーに対し、IHLの整備における各国の主要な役割を認識しつつこの作業に参加するよう同決議が働きかけたことを想起し、1. IHL順守のメカニズムの実効性ならびにNIACに関連して自由を奪われた人々の法的保護の両方を強化することに関し、決議1の履行にあたってこれまでに達成された進展状況をまとめた付属の経過報告書(付属書1)について、ICRCに対し感謝の意を表する。2.決議1を履行するためのICRCの進行中の作業に対し支持を表明する。3. ICRCと協力して、IHL順守のメカニズムの実効性強化に関して協議を促進しているスイス政府の尽力を、感謝と共に確認する。4.協議過程において国際赤十字・赤新月運動全体にわたる視点を保証するため、各国赤十字・赤新月社に決議1の履行に関するICRCへの実質的な意見の提供を求める。5.第31回国際会議の決議1の履行に関し、各国赤十字・赤新社に対し、その特別な補助的な、またIHL上の役割を活用して、可能な限り各国の政府と協力するよう働きかける。6.国際赤十字・赤新月運動に対し、第32回国際会議までの期間に、経過報告書に説明されている現在の協議過程を継続して支持し、各国赤十字・赤新月社が各国のIHL国内委員会と共にこの問題を提起するなど、この協議過程に各国政府が関与するよう促し働きかけることを求める。7. ICRCが、第32回国際会議に報告書を提出し、IHL順守のメカニズムの実効性ならびにNIACに関連して自由を奪われた人々の法的保護の両方を強化する方法について選択肢および推奨事項を提示することに注目する。274人道研究ジャーナルVol. 3, 2014