ブックタイトル人道ジャーナル第3号

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概要

人道ジャーナル第3号

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3, 2014で多大なる功労があったとして、日赤からシーボルト(3に有功章)が贈られている。(1)賠償金当時の為替相場で1ポンド=2.5両、また1両を現在の貨幣価値で換算すると、1両=米一石=4万5,000円~7万5,000円という説がある。そこで1両の円換算を真ん中の6万円とする。これをもとに計算すると、幕府側の10万ポンドは25万両で、約150億円。薩摩側の2万5,000ポンドは6万2,500両で、37億5,000万円となる。(2)「博愛社略記」は、博愛社の創設からその活動を明記したもので、原文は日本語。柴田は略記をベルリンへ持参、アレキサンダーの支援を受けてドイツ語とフランス語に翻訳、印刷して配布したもの。(3)有功章とは1888年(明治21年)に制定されたもので、社業の功労者を表彰するために設けた日赤最高の記章〔主な参考文献など〕・フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト著「シーボルト日記―再来日時の幕末見聞記」(石山禎一、牧幸一訳)八坂書房・萩原延壽著「遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄」(全14巻)朝日文庫・アーネスト・サトウ著「一外交官の見た明治維新」(坂田精一訳)岩波文庫・赤十字国際委員会の機関誌「赤十字国際紀要」の1873年10月号と1884年4月号・久米邦武編「特命全権大使―米欧回覧実記」(全5巻)岩波文庫・鈴木要吾著「蘭学全盛時代と蘭疇(らんじゅ=松本順のこと)の生涯」東京医事新誌局発行・「博愛社創立の由来」1902年(明治35年)10月27日の読売新聞特集記事・「鳴滝紀要」(1991年=平成3年=創刊号)シーボルト記念館発行・このほか日本赤十字社所蔵「日本赤十字社社史稿」、「博愛社報告」、機関誌「日本赤十字」など多数の資料人道研究ジャーナルVol. 3, 2014 39