ブックタイトル人道センタージャーナル第3号 付録(提言書)

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概要

人道センタージャーナル第3号 付録(提言書)

The Journal of Humanitarian Studies Vol. 3 Annex, 2014保護活動(プロテクション)の配慮。ジェンダーに基づく暴力からの保護、暴力があった際の対応や法的措置、治療施設への搬送など。また、自然災害時における人々の保護に関するIASC活動ガイドラインでも同様の指摘がなされており、国連人道機関及びIASCメンバーの主要NGOが同意しているもの。女性の保護と参画の重要性が明記されている。東日本大震災女性支援ネットワークは、上記のような国際基準を踏まえた、ジェンダー・多様性配慮に関する事例集を製作した。その過程で浮かび上がった課題は以下の通り。?女性のニーズ/SOSサインが汲み取れない。?男女別データがない。?男女平等への無理解・無関心?最低基準の意味を理解していない。また先進国だからこそ尊厳を守ることが困難。?炊事等無償労働に関する女性の負担についての外部者の思い込み?被支援者としての権利が理解されていない。支援される側も人道支援の国際規範を学ぶ必要がある。支援者の意識の問題(国際経験保有者含む)被支援者の意識の問題?「災害時の大変なときには、男も女もない」?「男の子と女の子は平等に扱っている。」?「アフガニスタンなどと違って、日本は先進国だから、女性差別もないので配慮は不要。」?「スフィア・スタンダードは途上国では必要だが、生活水準の高い日本には内容が合っていない。」?「避難所でも男性と女性の役割分担がはっきりしていて、秩序がある日本の文化は素晴らしい。」?女性団体、障がい者団体にしかできないという思い込み。しかし、災害という非常時には、まず地域で対応が必要。専門の団体にアクセスするのはそれから。?「支援してもらっているのにわがままを言ってはいけないと思った。」?「被災者の責任者だった人は最善の判断をしたのではないか。そういう状態の中では要望を言いにくい。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42人道研究ジャーナルVol. 3付録, 2014