ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015愛知万博出展企画・運営担当者座談会参加者:洪恒夫㈱丹青社プリンシパル・クリエイティブディレクター渡辺ゆかり㈱Yellow Two(映像製作)田島弘日本赤十字社参与三根武日本赤十字社参与(当時企画広報室長)井上忠男日本赤十字学園事務局長(当時企画広報室参事)司会:東浦洋日本赤十字国際人道研究センター長(当時国際部長)日時:2014年12月2日(火)17時から19時会場:日本赤十字社701会議室2005年日本国際博覧会(略称「愛・地球博」、英語表記:The 2005 World Exposition, Aichi, Japan)は、2005年3月25日から同年9月25日まで、長久手会場(愛知県愛知郡長久手町(現:長久手市)を主会場として開催された。21世紀最初の国際博覧会(EXPO)であった。この博覧会に、日本赤十字社は国際赤十字・赤新月運動として、国際赤十字・赤新月パビリオンを出展した。出展テーマは、「“人間愛が地球を救う”~命と尊厳を守る赤十字の挑戦?」であった。総面積324平方メートルという限られたスペースの中で、「効果的な展示を行い、来場者が自らの体験を通して、赤十字とは何かを実感できるよう企画」された。(日本赤十字社史稿第11巻、2013年、682~684頁参照)。企画・運営に携わった関係者の方々にお集まりいただき、出展にいたる経緯、企画内容、運営などについて社史稿に書き得なかったことを含め、語り合っていただいた。全文を掲載したいところであるが、紙幅等の関係からその一部を掲載することとした。東浦:12月のお忙しいなか、お集まりいただきまして誠に有り難うございます。早くももう10年になるのかなと感慨を覚えますが、愛知万博、今思い返しても大変なものをやったんだなという感じがしております。出展にいたるまでには紆余曲折がありましたし、春から、梅雨、真夏、そして秋と6ヵ月にわたる運営も実に大変だったと思います。本日はその時々のご苦労をいろいろとお伺いしたいと思っております。最初に、この出展へのいきさつというようなことから始めていきたいと思っております。愛知万博出展の経緯井上:いきさつをお話ししますと、三根さんもご存じのように、愛知万博出展についてのお話しは、日本赤十字社の名誉総裁皇后陛下から藤森昭一社長にあったんですね。多分、皇后陛下は、ご自身がリスボン万博をご覧になっていらっしゃったので、名古屋で万博があることをお知りになり、日本赤十字社が万博(パリ、1876年)を契機にできたことをご存知だったことから、藤森社長に当然出展するのではと打診されたようです。この辺の話は三根さんが、詳しくお伺いしていると思うんですけれど。それで、社長が検討を始めた。出展が決まってから、人道研究ジャーナルVol. 4, 2015111