ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015何か壊れそうなぐらいの勢いで、桜井さん自身が歌っているのをテレビで見まして、ものすごい感動したんですね。それが、へこみを埋めるっていうのにもう実にぴったりだし、もう一つ言ってしまえば、やはり万博って若い方たちに受けなければしようがない。それこそ、出展するからには入場者数も達成しなければいけないし、評価も得たいわけじゃないですか、われわれクリエイターとしたら。であれば、若い人たちに共感してもらえる音楽が絶対に必要だと思って、Mr .Childrenってもう大変な。洪:カリスマですよね。渡辺:はい、大変なステータスを持っているアーティストですし、で、この曲であれば必ずメッセージは伝わると思ったので、確か「NEWS23」のビデオと、あとCDを持って洪さんのところにプレゼンに行ったんですよね。この曲使いたいんですけれど、許可が出るかどうか知りませんけれど、この曲、使いたいんですと。洪:桜井氏が、結構長く休業していた時期があったんです。その際に、この曲がリリースされたのですが、確かCD発売しないってラジオで聞いたことがありました。井上:最初はCD発売をしなかったんですよ。洪:しない。ただ、あまりに反響が大きくて、CDで結果は発売されることになった曲だと聞いています。桜井氏が並々ならぬ思いを込めた歌なんですよ。渡辺:時期的には、休業している期間につくった曲なんですけれども、きっかけは、あれなんでしたっけ。洪:学校の中で。渡辺:学校の中での・・・少年の事件で・・・洪:子どもが子どもを殺してしまったという事件があって・・・渡辺:切っちゃった首を学校の校門のところに置いてあったという、あの事件。あれに対してつくった曲ではあるんですね。洪:それで、とくに、桜井さん自身がお子さんをお持ちで、大人として、だから「やるべきこと」っていう、かなり思いの深い曲と聞いています。三根:それは、桜井さんのメッセージの中にも流れていますよね。「僕らは連鎖する生き物だよ」というようなことがね。洪:ええ。それから、「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために」。三根:そう。ああー、もうすばらしい曲で。洪:特別な曲です。これ、トイズファクトリーのどなたかから聞いたのですが、あれは特別な曲で、彼のレコーディングのときのあのシャウトは、やっぱり普通じゃないということでした。東浦:そのシャウトが、ラジカセでお聴かせいただいたときに、音が割れちゃって、何を言っているのかがよく分からなくて・・・「これCDで聴くといいんですよ」って言われて、後でCDで聴いた覚えがありますよ、自宅で。そうすると、言っている意味がよく分かった。古いのかもしれないけれども、率直に言って、最初にラジカセで聴かされた時には合点が行かなかった。皆さんはどうだったですか。三根:僕はパビリオンのテーマが、やっぱり「人間愛が地球を救う」「命と尊厳を守る」「赤十字の挑戦」という、パビリオンのテーマそのものがそうでしたね。それと今の「タガタメ」とが、まさにものすごく一致するんですけれど、テーマは先に作ったんだっけ。音楽に合わせてテーマを作ったっけ?田島:テーマが先です。洪:テーマが先なんです。われわれもそういうコンセプトを感じつつ。田島:そうですよね。洪:どういうストーリーが必要かというのを考えたときのベストチョイスが、「タガタメ」だろうと。三根:もうベストマッチだ。人道研究ジャーナルVol. 4, 2015121