ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015井上:出ていた、そうなんです。洪:それで、両手というアレンジをされたのは確か井上さんだった。渡辺:それが井上さん。田島:そうです。井上:じゃあ、両手だね。ただね、実はあれも半信半疑だったんですよ。説明していただいたでしょう?洪:はい。井上:ちゃんと、マインドシアターに書くという行為につながるとおっしゃったけれど、僕、それもちょっと半信半疑だったんですよ。内心は。本当に書くかなって。例えば、万博に来る人は元を取りたくて、一つのパビリオンを見たら次のパビリオンへ行列で並ぶという状況だったじゃないですか。書いている暇があったら次へ行って、マンモス館か何かの順番待ちへ行ってしまうんではないかって思っていたんです。ところがあれだけのこと、ふたを開けたら、じっくり考えていつまでも書いている人がいる。あれは僕にとっては目からうろこ、想定外でした。そこまで読んでいました?洪:いや、半信半疑だったんですよ。井上:やっぱり。洪:これは本当に全部が初めてのチャレンジだらけと言ったのはまさにそういうことなんです。ここまでストレートに人の気持ちに何かを訴えかけたときに、きっと何か起こるだろうなと思ったんですよ、むしろ起こってほしいと思ったんです。だから、チャレンジをしようかなと。ただ、呼び水は要る。それなので、もうオープンしたときは、近衛さんが社長になられたから真っ先に書いていただき、皆もサクラのように書かなければと考え、書きました。井上:そう、そう。洪:ああ、こういうことをやるんだというふうに示さなきゃいけない。だから、それがどこまメッセージボードにはたくさんのメッセージが寄せられたcIFRCでちゃんと呼び水になっていってくれるかなという。それは本当に半信半疑だったです。だけど、これだけのことを真剣にやれば、何か感じてくれるだろうという期待感はありましたが、ここまで何か盛り上がるというか、ちゃんとみんなが響いてくれるとは、実は思っていなかったです。東浦:映像が上のほうで4面出てくる。そして、寝ながら見るんだというような、それもおもてなしの一つなんだと思うんですけれど。洪:一つです。これは、ちょっとこれは、いわゆる「科学する」っていう感じの部分がありまして、私はそこに二つの意味を持たせていました。一つ目は、まっとうに考えたチャレンジなのですが、「おなかをさらけ出すという姿勢」ということなんです。東浦:ほう。おなかをさらけだす?渡辺:もう完全に無防備で。東浦:うん、要するに、動物も安心していなかったら、絶対こう守るじゃないですか。それを逆に、おなかをさらけ出しなさいと言ったときには、もうまな板の鯉。犬が自分を可愛がってというような形でこう。洪:そう、そう。安心し切る、あるいは構えを一切なぐり捨てた状態で、素になって見てほしいという姿勢から入る科学なんですよ。東浦:それでこういう形なんですね。128人道研究ジャーナルVol. 4, 2015