ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015れは、会場の総入場者数の10%を入れると人気館だというセオリーです。そこを代理店は、もうしゃかりきに達成しようとする。「愛・地球博」は確か1,500万人が入場者目標総数だったんで、大きなところは、多分150万入れなければいけない。規模的には全然根拠はないですけれども我々はその10分の1ぐらいの規模しかないはずだと。だったら、15万人入れば成功としましょうと言ったんですよ。三根:そうでしたね、15万と言っていましたね。洪:ええ。それは、根拠は勝手な根拠でそういうことなんです。三根:なるほど、ああ、そこから出てきたんだ。東浦:結果は。洪:結果は、47万。だから、その3倍ですよね。東浦:でも、47万どうやってさばけたんですかね、あれだけの狭さというか。渡辺:詰めて詰めて。井上:入れ替えをしました。田島:館長、副館長は、あんたやせる思いだよ(笑)。トイレへ行く暇もなかった。井上:洪さんね、47万とおっしゃったけれど、あれは、要するに会場の制約で入れなかったわけでしょう。井上:あれ100人ぐらい入れるシアターにしていたら。田島:ああー、もっと入るな。井上:簡単に100万なんて超えていたですよね。洪:はい。渡辺:最終日、実は4時半で行列の途中で札を出して、ごめんなさい、これ以上並ばないでくださいって。ここまででおしまいですって。あれをやったのは4時半なんですよね。井上:6時間待ち近かったです。洪:見られないってもう分かり切っているのに並んでいるんです。東浦:「ここでおしまいです」って、そういう話をしたら拍手が起こったとかという話もありますね。渡辺:はい、そうです。渡辺:最後の最後に、あのー、スタッフの皆さんが、「ここで最後です、もうここから先はもう見られません。列を解散してください」と言ったら、見られない人たちから拍手が出て、みんなが「ありがとう」と言ったんですよね。ちょっと泣いちゃいましたよね。洪:もう本当に、そこは感無量というか、観られない人は多分怒り出すんじゃないかと思っていたんですよ。三根:うん、普通はね。洪:ええ、「何だよ」って言われるんだろうなと。渡辺:その札が出る前に何時間か並んでいる人たちだから。東浦:ほかのところを見ればいいのに。洪:おっしゃる通りです。何で見られないという列に並んでいるんだろうかって。井上:だからね、不思議でね。そういう体験をみんないろいろな人たちがしているの。僕も、寄付を断って怒られたというのは初めてですね。田島:ああ、あったね。井上:はい。それで「何で取らないんだ」と言うんですよ。「いや、協会の規定で寄付行為は、パビリオンの会場内ではできないんですよ」と説明する。すると「こんなの見せておいて取らないとはおかしい」とかね。そういう外長蛇の列cIFRC132人道研究ジャーナルVol. 4, 2015